遊んで育つ ~からだの知~
心理学には、こころの発達について様々な学説があります。ピアジェの発達段階説は認知機能の発達を4段階で唱えています。エリクソンの心理社会的発達段階は全部で8段階あり、生まれてから老年期までの一生をかけて、人のこころは社会と関わりながら発達していくという学説です。「発達段階」とあるように、階段のようにひとつずつステップを登っていくようなイメージで捉えることができます。その他にも多くの発達段階説があり、それぞれの学者の立場や視点からこころの成長・発達について、考えを発展させているものです。身体は、成人すればそれ以上の成長はほぼ望めないのですが、こころは何歳になっても悩みを抱えつつ、さらに成長する可能性を秘めています。悩みを抱えたとき、早く抜け出したい思いから素早い解決を求めますが、こころの成長・発達という視点で見たとき、これもまた意味のある時間なのだと捉えることができるでしょう。