DXのススメ ~~なぜ今更DXを推奨しているのか~~
前回のコラムではDXについて、おさらいしました。
DXは、人間では負荷が大きすぎてできない作業・処理を短時間で可能にする、という話をさせていただきました。
とはいってもピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
DXの導入といっても、予算管理をされている上司やマネージャーの承認が必要であったり、DX導入のメリットを具体的に説明できなかったり、…、導入以前に大きな『壁』を感じられているのではないでしょうか?
最初にDXの必要性について語る前に、人がマンパワーで作業する場合と道具・ツールを活用して作業する場合の比較をしたいと思います。
私は前職(大手自動車OEM)にて高度運転支援システム(ADAS)のソフトウェア開発を担当していました。ADASは走行性能はセンサーやCPU等のハードウェアの性能はもちろん、ソフトウェアの品質も要求されていました。
ソフトウェアの品質確認といいますと、文法等の静的テストのほか、実際にプログラムを稼働させて、開発者の要求・仕様通りに動作するかテストするものです。
以下に、ソフトウェアテストを行う場合にかかるコストの例を挙げます。
これは私が約10年前にADASソフトウェア開発を行っていた時のものです。
マンパワーのみとツール活用した場合との比較で約10倍の差が出ます。現在は金額体系が変化していますが、全体的に底上げされているので、より価格差が大きくなっています。
もちろん、ただ闇雲にツールを導入すればよいというわけではありません。ツールの特性を理解し、開発のどの段階で適用するかによって、コスト削減の効果も変わってきます。
DXにおいても同様のこと言えます。DX使用時の効果は10年前のそれとは比較にならないぐらいになっているはずです。
DXを活用するメリットにはもう一つあります。これは「ミスをしない」ことです。DXは言い方を変えるとコンピュータ処理です。コンピュータ処理は論理演算をひたすら行っているのです。よく「コンピュータやツールが誤作動した」なんてことを耳にしますが、実際には人がコンピュータに指示したことが誤っていて、コンピュータの処理で明らかになった、というのが正しいです。これもDXを使う大きなメリットとなります。
これで、DXが手放せなくなるのではないでしょうか(笑)


