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車を保険で修理する場合

古田昌也

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テーマ:くるまのキズへこみコラムはじめました。

こんにちは 岐阜市の自動車キズ・へこみ・板金修理専門工場
青いカンバンが特徴的なフルタ自動車鈑金(古田板金) 古田昌也 です。



車の保険と言えば、自賠責保険は強制加入で任意保険は自由加入?くらいしか分かりませんよね?ですから、「車両保険」がどんな保険かを詳しく説明できる方はそんなにいないかもしれません。車両保険とはどんな保険で、損をしない為にはどうすれば良いのかなど、このページでは車両保険に関する疑問のあれこれについて紹介していきます。

車両保険は、自分の車に対してのみ保証される保険のことです。自賠責保険は相手や自分を最低限保証するために、必ず加入しなければいけない「強制保険」であるのに対し、足りない部分を補う形で加入する民間の損害保険や共済などが「任意保険」といわれます。

両保険は、加入するか、しないかを自由に選ぶことができるため「任意保険」の一種に分類されます。任意保険に加入する場合、まずは相手への賠償を確実にできるように、補償内容を万全にします。その際、自分の車に対する補償をつけるかどうかを選びます。相手への保証は必要だけど、自分の車の補償はどうするかということですよね。これが車両保険をつけるかどうかを選ぶということです。

車両保険で補償される部分

・いたずらや当て逃げされた時の修理費用
・自損事故で契約車両を修理する費用
・車両が盗難の被害にあった
・車同士の事故にあい、自分の車を修理する費用
・台風や洪水などの自然災害で、自分の車が被害にあった

車両保険の補償範囲
補償される範囲は4つのタイプに分かれます。一般は補償範囲が広いのが特徴ですが、それだけ保険金額が高くなりますし、エコノミーは補償内容は狭いですが、エコノミー(節約)というだけあってその分、保険料金も安くなるのです。

1.一般車両保険
車対車の事故・盗難や落書き・自然災害(水害など)・自損事故・当て逃げ

2.エコノミー+限定A
車対車の事故・盗難や落書き・自然災害(水害など)

3.エコノミー
車対車の事故

4.限定A
盗難や落書き・自然災害(水害など)


車両保険は損なのか得なのか

車両保険は、補償される金額に対して保険料金が高い傾向にあります。そのため、“任意保険は入っているけど車両保険には入っていない”という方が多くいます。たとえば、廃車寸前のボロボロの車を数万円で手に入れたのなら、動けばいいと思っている車ですから、車両保険はつけずに多少の凹みや傷は気にしません。

対して、ずっと手に入れたいと思っていたあこがれの車を3年ローンで500万円で購入した場合、車両保険をつけて大切に乗っていきたいでしょう。つまり、車両保険が損か得かですが、答えは『人それぞれ』といえます。どうでもいい車なら、“修理するなら新しく買い替える”と思うでしょから車両保険をつけるのは損ですが、車両価格が高くローンも残っているし少しの傷も許せないのなら、車両保険をつけたほうが得といえるかもしれません。

また、保険を使えば保険料金は当然上がりますし等級も下がってしまいます。しかも、もとの等級に戻るまで数年かかってしまいます。翌年から上がる保険料金と、もとに戻るまでの保険料金を考えて、自腹で支払った方が安い場合は、修理代金に保険を使わない方が得な場合もありますし、“保険を使った方が保険料金が上がることと等級が下がることを考えても得だな”と思えば、車両保険から修理代金を支払った方が得な場合もあります。

翌年から等級も上がって保険料金も安くなるというタイミングで車両保険を使う場合は、保険料金が据え置かれる場合もありますが、その場合も、本来なら等級も上がって保険料金も安くなるはずだったのですから、よく考えて車両保険を使うべきでしょう。また、自分の車の車両保険はどのクラスに分類されるのかも見極めて、“大切な車だから”と考えて保険をかけておくか、“保険料金が安い方が魅力だし、ずいぶんと古い車だしなぁ…もし何かあったのなら、その時はその時に考える”という考えならば、車両保険は必要ないかもしれません。

車両保険の疑問

Q.相手の保険から修理代金が支払われるので、自分の車両保険は必要ないのでは?

A.事故には「過失割合」というものがあります。自分の過失が3割で相手の過失が7割の3:7の過失割合で、例えば車の修理代金が100万円かかった場合、7割の70万円は相手の対物賠償保険から支払われますが、残りの30万円は自分の車両保険を使うか自腹で支払わなければいけません。過失割合が5:5だと50万円ですし、10:0だと相手の保険からは1円も支払われることはなく100万円自分で支払うしかないのです。そんなとき、車両保険に入っていれば自分の車にかかった修理代金を補償してもらえるのです。事故の相手の補償は心配いらないけれど、自分の車の補償がどうなるかは、車両保険へ加入しているかどうかで決まります。

新車や高級車と廃車寸前の車では、掛け金は違うの?

A.車両保険はどれも補償される金額が同じではなく、「9つの車両料率クラス」に分けられます。車両料率クラスは1年毎に見直されて、事故を起こしやすいスポーツカーや修理に高い費用が必要な高級車などは、掛け金も高い保険料となっており、事故を起こしにくいファミリーカーや修理費用が安く済む軽自動車などは、掛け金も安い保険料となっています。自分の車両保険はどのクラスになっているのかを確認して、加入の有無を決めたいですね。

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古田昌也
専門家

古田昌也(整備士)

フルタ自動車鈑金 雪見店

高い技術で鈑金塗装修理を行うだけではなく、お客様の立場にたったサービスの提供を追及。職人気質な業界にサービス精神を取り入れ、お客様の役に立ちたいと考えている

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