子育ての悩みあるある①
子育ての悩みの原因はたった一つ
世にはたくさんの子育ての本がありますよね。
・褒め方、叱り方
・アンガーマネジメント(怒らない子育て)
・自己肯定感の育て方
・自立心の育て方
などなど
子育ての悩みの種類は
一見無数のように感じられても、
実は悩みの大元はたった一つです。
それは
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|◉わが子が自分の期待と異なっている|
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気づいていようといまいと、
親は子どもに
「こうであってほしい」
「こうなってもらいたい」
とさまざまな期待を持っているものです。
わが子が親の期待(理想、願望)に
添ってくれているうちは安心できます。
しかし、、、
不安を抱えきれない親たち
わが子が期待に添ってくれているうちは
安心できる一方、期待と異なる状態に
なるや否や不安に苛まれてしまう。。。
それが
「子育てに悩んでいる」
状態です。
そのままでは親は不安で非常に苦しい状態。
何せ不安は「恐怖」の仲間。
不快度数が非常に高く、
そのままにしておくことが難しい感情です。
それを抱えきれない時に起こることが
・
・
・
【子どもを期待に添わせようと働きかける】
例えば
・怒りを使ってコントロール
・嘆きを使ってコントロール
・子どもの罪悪感を刺激してコントロール
・否定や批判や辱めでコントロール
・懇願してコントロール
・「あなたのため」という詭弁でコントロール
・「常識・正しさ」を盾にコントロール
etc.
働きかけ方がさまざまであるため
一見別々の問題のように見えますが、
実は仕組みは非常にシンプルです。
まず最初に
*親の期待
があります。
わが子には期待通りでいてほしいのです。
期待する目的は
*親が安心したい
です。
しかし現実のわが子は
思い通りになりません。
なぜならわが子と言えども
*「自分らしさ」「子どもらしさ」
を持つ独自性の高い存在だからです。
したがって
*「理想」と「現実」にギャップ
が生まれます。
人はこのギャップを悩みと呼びます。
ギャップが生まれると
*負の感情
が湧いてきます。
ここでは「不安」です。
そしてこの「不安」のエネルギーを使って
*子どもを期待に添わせる
ための働きかけをおこないます。
つまり
*コントロール
です。
図に示すとこんな感じです。
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◎目的:親が安心したい
↑
◉目標:親の期待に添わせる
↑
(ギャップ=悩み)→不安→コントロール
↓
●現実:子どもは自分らしさを持つ
(つまり親の期待とは異なる)
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怒りであれ、嘆きであれ、罪悪感の刺激であれ、
どんな方法を使おうと結局根底にあるものは
・
・
・
【子どもを期待に添わせて安心したい】
なのです。
なぜ親はそうしたがるのか?
それはわが子が“愛しい“から。
愛しいからこそ
「安全であってほしい!」
「心穏やかに過ごしてほしい!」
「幸せになってほしい!」
と願うもの。
しかし親がわが子に
・わが子の性質と異なるもの
・本質的ニーズを損なうもの
を期待し、そのコントロールに囚われた結果、
親子関係がこじれたケースを多く見てきました。
愛情が招く断絶。
とても悲しいことです。
世代を越えて起こる「不安の連鎖」
この状態にある子どもたちは
【親の不安の解消役】
という役回りを引き受けさせられています。
本来、子どもの不安を安全基地として
引き受け、なだめるのが親の仕事。
したがってこの環境は
*親子の役割の逆転
が起こっていると言えます。
不安に限らず、怒り、悲しみ、恐れ、
寂しさ、嫌悪といった負の感情を
なだめてもらえなかった子どもたちは
どうなるでしょう。
その親たちがそうであったように、
その子たちも自分で不安を鎮めることが
できなくなる可能性を否定できません。
その結果どうなるでしょう。
他者になだめてもらわなければなりません。
その子が大人になり、親になったとき
何が起こるでしょうか。
また同じように
【わが子に不安を鎮めてもらう親】
になってしまうかもしれません。
とても悲しい負の連鎖です。
不安に打ち負かされる理由
不安に対処ができない人の大半は
次のいずれか、あるいは両方を
普段からやっているものです。
①自ら悲観的な想像をする→それを鵜呑みにする
(結果、自分で不安を肥大させる)
②湧いてきた不安という感情を取り除こうとする
(感情は取り除けない。かえって苦しみが増す)
これはいずれも
苦しみを増悪させるやり方。
やればやるほど不安に取り憑かれ、
日常生活がままならなくなることすら
あるのです。
A子さんの事例
以前こんなケースがありました。
息子が親もとを離れることが不安で、
子どもの意向を押し切って地元の大学へ
無理強いして行かせたA子さんの事例です。
A子さんのその時の不安とは、
わが子が親もとを離れてしまえば、、、
「悪い人たちと付き合うかもしれない」
「変な女性に引っかかるかもしれない」
「勉強せずにダラけた子になるかもしれない」
「引きこもってしまうかもしれない」
etc.
といった悲観的な未来予測ばかり。
実際はその想像はなんとなく
「そんな気がしている」だけ
にもかかわらず、A子さんは
これを「ほぼ100%の真実」と
鵜呑み状態でした。
その結果不安の度合いは
現実離れしたレベルまで肥大。
不安という不快な感情を取り除くべく
その時にA子さんが選択した手段が
「子どもを手元に置いておく」
というコントロールだったわけです。
一旦うまくいったように見えたこのケース。
10数年の時を経て息子さんから恨みを
ぶつけられて初めて、自分がわが子に
してきたことを悔やんでおられました。
子育ての不安に打ち勝つ方法
わが子を愛すればこそ
心配は尽きないものです。
しかしだからといって
不安に対処できないままなら
子育ての不安は肥大するばかり。
ここでようやくタイトルの答えです。
子育てに悩む親が最初に取り組むべき仕事は
・
・
・
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*自力で不安をなだめられる自分になること
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自分で不安をなだめることができれば
親の私たちは落ち着くことができます。
落ち着くことができれば
理性的な判断ができます。
理性的な判断ができれば
有効な行動を選択できます。
つまり自分で不安をなだめられたら、
私たちそれだけで十分機能できるのです。
ではどうやって不安をなだめましょうか。
それは次のステップを日々練習することで
可能になっていきます。
①少しでも早く不安に気づく
②地に足をしっかりつける
③ストレッチ等で筋肉の緊張を緩める
↓
(それが終わったら)
↓
④自然でゆっくりとした呼吸をつづける
⑤思考ではなく身体の反応を観察しつづける
⑥注意が思考に逸れたらまた身体に注意を戻す
不安が強いときほど
意識は思考に溺れている状態。
思考から距離を取れるようになることが
不安対処の秘訣です。
先に挙げた不安の対処法は
日々練習すればするほど対処力が上がります。
継続によって気づけば
「最近あんまり不安にならないなぁ」
といった自分になることが可能です。
子どもにどうかかわるかのその前に、
まずは親である私たち自身が不安に
対処できるようになりましょう。
それが子育てを
飛躍的により良くする秘訣ですよ。
かく言う私もまだまだ道の途中。
一緒に取り組んでいきましょう^^