子どもの心はどんなふうに育つ?
こんにちは。トリフォリの高澤です。
昨日はとうとう毎日更新が途絶えてしまいました。朝一から夜までずっと出ずっぱりで、帰宅してからコラムを書く力は残っておらずのばたんきゅーでした(汗)。
毎日は無理でも今後も無理ない程度にコラム挙げていきます。どぞよろしく<(_ _)>
ストレス肥大化しやすい昨今
ちょっと前にも触れましたが、コロナによる自粛だったり、それにまつわる諍いだったり、最近では誹謗中傷の問題だったり。いろんなところでストレス爆弾がぼかんぼかん爆発している様子が散見されます。
ただでさえストレスフルな状況が続いているのに、そこに「あいつが悪い」「自分は悪くない」と正しさを盾に為される争いまで増えてしまえば、それこそストレス倍増!ではないかと思うのです。
ストレス対処の前提の誤り
「つらい」「くるしい」「きつい」
そんなときに人はカウンセリングなどの利用を考えると思います。テーマや内容はひとそれぞれでも、訴えのほとんどは「人間関係」の悩みです。そして多くの場合その訴えには次の意図が含まれています。
●「どうしたら(ストレスの元凶である)相手(他者)を変えられるか?」
でもこれは前提の誤り。
第一ボタンの掛け違えです。ここを外すとそれ以降何をやっても的を外します。
なぜ?
だってあなたが人から「変われ!」と言われて変わらないように、相手も変わらないものです。
過去と他人は変えられないのはこの世の必定ですもの。
目標を入れ替える
「相手が変わってくれないと、私は楽になれない」
この前提で生きていってしまうと、今目の前にいる人「以外」でも同様のストレス体験は頻発します。だって自分の「理想や価値観とは異なる人」はどこに行ったっていますからね。
ではどうすればいい?
それは変わらない相手を前にしても
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★自分がどうなれば楽に過ごせるか?どうすれば今より落ち着けるか?
に取り組んでいけばよいわけです。
「私は悪くないのに、変わらないといけないのは損!理不尽!納得いかない!」
なんてお声が聞こえてきそうでちょっとビビっておりますが(^^;
突然ですがちょっと質問です。
目の前の開かずの踏切があります。10分以上閉じたままです。
開かない踏切に苛立ち、心の中でずっとJR(汗)に文句を言いつづける。
開かないならしょうがないと、錆だらけの歩きにくい歩道橋を渡る。
あなたはどちらを選びますか?
前者を選べば自分は何もしなくていいですが、ストレスはどこにもいきません。
後者を選べば自分が動かないといけないので面倒ですが、その結果ストレスは解消できます。
人間関係もこれと似たようなものです。
今日からできるストレスコーピング
ストレスコーピングとはストレス対処のことです。略称はコーピングです。ストレスの元になった刺激を変えることはできませんが、その結果起こったストレス反応は自力で和らげることができます。
もしもあなたが本気でストレスを解消したい!と望むなら、実はこれだけやればまずはOKです。
【コーピングの流れ】
①ストレスを感じている自分に早めに気づく
②自分の内側(思考・感情・身体反応)と行動を観察する
③それを和らげるコーピングに取り組む
以上です。たったこれだけです。びっくりですね。でも侮ることなかれ!これをきっちりやると結構パワフルなんですよ。
ちょっとわが家の今朝の例を挙げてみますね。
出来事:息子をハグしようとしたら手をはねのけられた。
①速攻で「嫌な感じ」に気づきました
↓
②内側観察
・思考:「息子に嫌がられてしまった」「もうぎゅーはおしまいなんだ」
・感情:悲しみ(ちょっと傷ついた感じ)
・身体反応:胃が思い、胸がしくしく、頭のなかが酸っぱい感じ、身体の力が抜ける
・行動:「もうぎゅーは嫌になってきた?」とまとわりつく( ;∀;)
↓
③このままじゃいかん!ということでコーピング
・ベランダから空を見上げる
・背伸びして深呼吸をする
・奥さんとこ行って「拒否られた~」と泣きつく
・「成長のあかし」と心の中でつぶやく
↓
なんやかややっているうちに落ち着きまして、「ま、いっか!」と終わることができました。サンキュー!コーピング!の巻でした。
コーピングのコツ
基本的には「自分を良い感じにしてくれるもの」であればコーピングとして使えます。但し、いくつかポイントがあるのでそこまでお伝えしますね。
<コーピングのポイント>
①書き出してリスト化しておく
理性が働きにくいストレス時に使えないといけませんから、強制的に使える状態にしておく必要があります。紙でもスマホでもいいですから、いっぱい書き出して持ち歩けるようにしておくのが◎です。
②質より量
「いつでも、どこでも」使えるように、ちっちゃいのがたくさんのほうがいいです。今朝の私のなんてまさにそればっかりですね。
③行動と頭と両方使うと効果的
実際に行動しておこなう「行動的コーピング」のほかに、認知(あたま)を使ってできる「認知的コーピング」というものもあります。先述の例だと「成長のあかし」と意味づけたことがこれにあたります。
④コストを考える
自分の手当てをしてくれるものならなんでもいいかというと、そうとも言い切れません。たとえばお金がかかりすぎる、時間がかかりすぎる、労力がかかり過ぎる、健康を損なう、人間関係を損なう…といったものはコストがかかりすぎですので、なるべくかからない方が望ましいですね。
⑤意図して使う
たとえば「ごろ寝」。やる気が起きず、反応的にベッドに横になる…はコーピングにはなりませんが、「今日は疲れた!だからごろ寝して過ごすことにする!」と決めてやれば、これも立派なコーピングになります。目的をもって使うことが大事、ということです。
最後に
子育て中のお母さん・お父さんであれば、ストレスとは無縁というわけにはいかないと思います。それは愛情の有無とは関係ありませんからね。イライラするのも自然だし、嫌だな…なんて感じるのも自然です。
でもだからといって何の対処もしなければ自分がつらくなります。だからこそのコーピング!でございます。
『涓滴岩を穿つ(けんてきいわをうがつ)』ということわざにもあるように、小さな水の一滴も、絶えず落ちているうちに岩という硬いものに穴をあけることだってできるのです。
コーピングも小さな水の一滴。でもそれを使い続けることで、ストレスという岩をも砕きますよ。お試しあれ。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。