子どもの心はどんなふうに育つ?
カウンセリングオフィス トリフォリの高澤です。
アダルトチャイルド未回復のママさん・パパさんの回復と子育てを支援しています。
コロナの影響で学校休校中の現在、わが子と過ごす時間が増えたことでストレス激増真っただ中の親御さんも多いのではないかと思います。心中お察し申し上げます<(_ _)>
ちなみにわが家は日中のほとんどの時間息子と私のふたりで過ごしています。
息子は学校が休みとはいえ、授業代わりのプリント、自学、ドリルなどやるべきことはあります。
とはいえ1日1ページずつやればこなせる量ですから、毎日地道にやればいいにもかかわらず・・・
「不快の回避」という欲求
ちなみにこれは宿題がらみでよく起こるわが家の事例です。
息子:今日一日分を先延ばしにして溜める
私:「宿題せんかい!」と叱る
息子:意固地になって余計にしない
私:「溜まってきよろうが!」と余計に叱る
息子:期限直前にしぶしぶやる
私:「最初からやっとかんかい!」とまた叱る
息子:逆襲してくる
私:そしてまた…
の悪循環。
私たち人間は「不快」の回避を優先し、「快」の獲得を望む生き物です。
子どもはなおさらのこと。
それを叱ってもしょうがないと思いつつ、でも「言わないとしないし」と思えば黙っているわけにもいかず。
あなたにもそんなことはないでしょうか?
キーワードは対等性
息子はドリルを20日分ほど先延ばしにしていたことが数日前に発覚。いつもと同じくバトルになる状況ですが、不思議と今回はそうなることなく穏やかに過ごせ、やるべきこともきっちり終わらせてくれました。
まずは事前に本人と話し合い。
①今週末までにやるべき分はいつまでなら終わる?
→昨日の18:30
②終わらなかったときはどうする?
→ゲーム半年間なし
③それで大丈夫か?ほかに話し合いはいらない?
→大丈夫
④進捗は父がチェックするが、何かリクエストはある?
→終わるまでは途中で怒らないでほしい
⑤わかった。もし破ったらとうちゃんもペナルティいるね。何にしたらいい?
→半年間「いつもの」なし
*いつもの=寝る前のギューとほっぺにチュー
このときハッとしました。
たびたび親の権威を悪用(汗)して一方的に子どもにあーせいこーせい言ってきましたが、それは非常に不公平であったこと。それはさすがにずるかったこと。
何より、絶対に譲りたくないものをペナルティにされるとこんなにしんどいとは…。
いつもと違う結末
息子の宿題をどうするか以前に、何がなんでも「いつもの」だけは死守したかった私。
「死んでも怒らない!息子の宿題を邪魔しない!叱って勇気をくじかない!全力で応援する!」
と腹をくくりました。
するとなんとびっくり、上述の悪循環とは全く違う結末が訪れました。
息子:勉強に取り組む
私:横で笑顔で「頑張れ」
息子:半分程度の量を一気に終わらせる
私:ねぎらいといたわり
・
(途中息子ストレス増)
・
息子:「なんか泣きたくなってきた」
私:ハグして「泣いていいたい」
息子:抱きついたまま「きついよー」としばらく泣く
私:ハグしたまま背中をさする
息子:泣き止んで「頑張ろう!」と再開
私:「大丈夫。きっとできるよ」
息子:疲れが出ると私をにっこり見つめる
私:にっこり笑顔で見つめかえす。
↓
昨日は一日こういったことを繰り返しているうち、気づけば約束した宿題を当日完了!
そして息子はこう言いました。
「いつも、このとうちゃんがいい!」
気づいたこと
親はいつも過保護ではいられません。
必要に応じて叱ることも必要です。
しかし今回のやり取りで気づきました。
親が子どもに何かを求めるとき、同じように子どもにも親への求めがあるという当たり前のこと。
「親だから」という鎧によって子どもを対等に扱っていない自分を正当化していたこと。
頭脳や体格では子どもは大人には及びません。
でも感情やニーズや尊厳は私たち大人と何も変わらない。
子どもと対等な関係を築く。
難しいけど大切だなあと教わりました。
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