「イライラして子どもを怒ったり怒鳴ったりするのをやめたい」ときに自分で怒りを消化する方法

高澤信也

高澤信也

テーマ:子育て

毒親卒業トレーニング管理人兼アダルトチルドレン支援カウンセラー高澤です。

今日のテーマは
子育て中のイライラ・怒りです。

思い通りにならない子どもという存在を育てるのが子育てですから、イライラするなというほうがむしろ無理のような気がします。

でもだからといってしょっちゅう怒ったり怒鳴ったり(時には手が出たり)してしまうと、子どもの発達によくない影響を及ぼす可能性を否定できません。

子どもがすくすく育つように。
親ももっと楽に子育てできるように。
親子関係が親密な絆で結ばれるように。

こういった大切なことを果たすためにも、子育てする私たちにとって避けがたい怒りとのお付き合いを考えてみましょう。


[ステップ①]怒っているときの現状を確認

問題解決の第1ステップは「現状を認識すること」。

そもそも怒りを感じているときの自分はどんな状態になっているのでしょうか。
何に対してイライラするかは人によって千差万別です。

たとえば約束やルールを破ったなどといった道徳的なことで怒る方もいれば、呼んだのに返事しなかったとか習い事を適当にやっているといった態度的なことで怒る方もいれば、甘えてこられたりくっついてこられたりといった対人距離的なことで怒る方もいます。

このように人によって「怒りのツボ」は異なっています。
まずは自分の怒りのツボをリストアップしてみることをおススメします。

なかでも
*怒りのバロメータが強い
*繰り返している
といったものは「地雷」レベルですので特に書き出しておくとあとあと役立ちます。

書き出す内容は
・いつ?
・どこ?
・誰が?
・何をした(言った)?
程度で十分です。


[ステップ②]怒りの原因を知る

解決の第2ステップは「問題の真の原因を理解すること」。

何に怒りを感じるかは人それぞれですが、仕組みは実はたった一つなのです。

私たちが子ども(相手)に
「こうなってほしい」
「こうあるべき」
と何かしらを求めている状態がまずあります。

しかし現実がそうならないときに私たちは<怒り>という感情を感じます。

こういった簡単な公式で表すことができます。
【相手への期待・要求】 ー 【現実】=<怒り>

怒りは「期待」と「現実」のギャップによって湧いてくる感情です。

従って怒りの原因を探索するときは、相手(わが子)が「したこと・しなかったこと」といった現実を見るだけでは足りません。

そこに加えて
「私は子どもに対して“何を“、“どの程度“期待していたのだろう?」
を振り返ることによって正しく理解できます。

子どもに期待したことが…
・その子の発達段階や性質に合っていない
・その子はそもそもそれを望んでいない
・その子の自立(身体的・精神的・社会的)に関係ない
…といったものであれば、もしかしたらそれは期待の度合いが高過ぎるのかもしれません。


[ステップ③]期待の程度をほどほどにする

解決の第3ステップは「目標を設定する」。

怒りが自分の期待(欲)から出てきている以上、そこを見直すことは避けられません。(「自分じゃなく、あの子をどうにかしたい!」のは山々ですが 汗)

怒りとうまくお付き合いするためには、怒りを「無くす」ではなく、「ほどほど」「適度」にしていく方が現実的ではないかと思います。

では何をどうすればいいかと言いますと、先の公式が教えてくれます。
相手への期待・要求と現実のギャップが怒りのバロメータになるわけですから、期待を適度にすれば良いということになります。

ということで
「私の期待は現実的?それとも行きすぎ?」
を自問自答することが必要になります。

「あ〜、これは確かに現状のうちの子には求めすぎてたなぁ。いくらなんでもそりゃ無理だわ。。。」となればしめたものです。

そこから「適度」「ほどほど」を見つけてみてください。


落とし穴

だがしかし!です。
自問自答だけでは実は足りません。

なぜなら自問自答だけでは「適切!」「ほどほど!」に見えてしまうからです。
そこでその点を補うための提案がひとつ。

それは自分の求めの適切さを、、、
*周りの人たちに尋ねてみる(最低3人)
という方法です。

自分では「正しい!」「適切!」と頑なに信じていることでも、3人の人が違う見方をしてくるなら、それは自分が大切にする価値観であっても見直す必要があるかもしれません。

何せ客観的な視点がないと私たち人間は容易に主観に囚われてしまいますもの。

特に子育てともなると家庭という閉塞した環境の中で繰り広げられる近接した関係の中で繰り広げられるものですから、容易に主観に囚われてしまいます。

そのためにも敢えて「人の意見」を入れてみると良いのではないかと思います。

但しその尋ねる相手は是非とも「ジャッジしない人」をお選びください。

ジャッジというと「ダメ出し」が思い浮かびますが、一見良いものに見える「称賛」「承認」も実はジャッジです。

前者は自分の価値観に合わないから「ノー!」と言っており、後者は自分の価値観に合うから「イエス!」と言っているだけ。
つまり両者はコインの裏表関係です。

ということで「価値観重視」ではなく「現実」「事実」「道理」といった視点で物事を観ることができる方に尋ねることをお勧めします(あまりいないかもしれませんが)。


まとめ

最後に怒りとのお付き合いのまとめです。

1)わが子に怒りを感じている瞬間に気づく
2)場を離れたり深呼吸するなどして自分を落ち着かせる
3)わが子への自分の期待・要求(欲)を明確にする
4)求めの程度を自問自答+客観的意見で判断する
5)求めが過ぎるならほどほどに見直す

これを繰り返していくとある程度の怒りは落ち着いていきます。

しかしこれでも
「全然収まらない!」
「どうしても怒鳴ったり手が出てしまう!」
といったケースでは怒りとは異なる感情の処理が必要でしょう。

それは幼少期の未処理のテーマかもしれませんし、ある時期に受けた他者からの不当な扱いによる残渣なのかもしれませんし、あるいは他の何かかもしれません。

そういったことでお困りの方は一度お試しカウンセリングにお越しください。
一緒にそこを紐解き、解消していく術を見つけ、心穏やかな子育てを一緒に築いていきましょう。

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高澤信也
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「私が子どもをダメにしてしまう?」と心配なママ・パパへ 〜 “自分らしく“生きる子に育つ!子育て感情セラピーで親育ち&子育てをサポートしています。

高澤信也プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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