なぜ親が無力さを受容するほどわが子の問題が解決するのか?
こんにちは。
トリフォリの高澤です。
昨日は十五夜でしたね。
喜び勇んでスマホのカメラで激写!
するも結果は今ひとつで残念。
とはいえ肉眼ではきれいなお月様を見ることができたのでよございました♪
さて、タイトルの
「子どもが言うことをきいてくれない」
よく耳にする訴えの一つです。
ちなみにうちの息子、言うこときかないなんて日常茶飯事です 汗
ではこの「言うことをきかない」は問題かと言うと、実はそうでもなかったりします。
ということで、今日はこの「言うことをきかない」にスポットを当ててみたいと思います。
言うことをきかないわけ
親から見るとあまりよろしくない行動であっても、子どもにとっては立派な目的があります。その目的達成に向けて、彼(女)らは一直線に行動しています。
ではその目的とは何か。
ところで突然ですが、子どもが一番ほしいものってなんでしょうか?
おもちゃ?
お小遣い?
お菓子?
いえいえ、一番欲しいものは
*「おかあさんの眼差し」
です。
母親からの肯定的関心こそ、子どもが強く求めるものです。それが子どもたちを動かす目的です。
これが得られると子どもたちは元気いっぱいでいられます。
まずは何より
「ありのままの自分」を承認してもらえること
これが一番ほしいものです。
条件付けされることもなく、
人と比較されることもなく。
しかしこれがなかなか得られない。
親には親の価値観がありますので。
ということで次は
「いい子になる」
ことで賞賛を引き出そうとします。
これはさっきのより得やすいですね。
「ほめて、ほめてーー!」というやつです。
ですがこれすらうまくいかないことも。
すると次は
「親が嫌がることをする」
という手に出ます。
「親の言うことをきかない」
なんてまさにこの典型かもしれませんね。
ほめてもらえないなら、せめて注目くらいしてもらおうと。
プラスがダメならマイナスで!という戦略です。
「なんでうちの子こんなにいうこと聞かないの!」で困っているご家庭は、一度この辺りを振り返ってみるとヒントが得られるかもしれません。
ところでマイナスですら注目を得られないと、子どもはよりまずい目的に進んでいきますが、それはまたいずれ。
子どもへの眼差し
さて、もしもわが子がマイナスの行動を使って注目を引き出そうとしているようであれば、私たち親側の注目の仕方に工夫がいりそうです。
そこで質問です。
*子どもの
「持っている力」「すでにできていること」「日々やっている当たり前のこと」
と、
「周りと比べて劣っているところ」「できていないところ」「無くしたい部分」
では、
どちらに注目することが多いですか?
息子の不登校で悩んでいたあるおかあさん、あるときこうおっしゃいました。
「息子が不登校するまでは学校へ行くのは普通だと思っていました。だけど不登校になって、ひきこもって。それがいまこうやってバイトできていることがうれしい。お陰で、学校へいくことって実は当たり前じゃなかったと気づきました」
子どもは、小さいこと、目立たないこと、些細なこと、ふつうのこと、あたりまえのこと…そんな「取るに足らない」と思われることを、日々やってくれています。
起きる、食べる、学校へ行く、勉強する、遊ぶ、笑う、泣く、怒る、怖がる、寂しがる、しゃべる、寝る…。
こんな「ふつう」だけど「やってくれていること」に目を向けることができれば、親子関係はいずれ「仲間関係」に変化していくのではないでしょうか。
そうなったらきっと、わが子がこれまでとは違って見えると思いますよ(^^)
*