なぜ親が無力さを受容するほどわが子の問題が解決するのか?
こんにちは。
トリフォリの高澤です。
昨日は熊本県の南阿蘇に滞在していました。
朝からスッキリ晴れていてとても気持ちよかったです。
ところで、先日は“「人が怖い」を和らげる”のコラムで
不安について触れてみました。
不安とは、未来を否定的に予測することで
湧いてくる感情でしたね。
しかし予測ではなく、実際に怖い目に遭ったとき、
人は不安ではなく「恐怖」を感じます。
その恐怖がうまく整理できないままだと、
ひきずっていろんな症状を起こすことがあります。
*「自分はダメだ」という感覚が強くなる
*同じことが起こりそうでいつもビクビク怯える
*人を避けがちになる→行動範囲が狭まる
*トラブルが起こると「自分が悪い」と思いこむ
*寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりする
*ご飯があまりのどを通らなくなる
*当時の記憶が不意に蘇ってつらくなる
*ちょっとしたイライラでも爆発する
などなど
こういった状態が続いてしまうと、
日常生活に支障が出ることもあるでしょう。
とはいえ、怖い目に遭ったとき、上記のような
支障が出るほどに影響を受ける方もいれば、
すごく嫌だったけど影響を受けるまではない
という方もいます。
違いは何でしょう。
・生まれ持った性質(気質)の違い
・物事への対処パターンの違い
・出来事への意味づけの違い
・体験に対する感じ方の違い
などなど、いろんな要因が複雑に絡んで、
影響の出方が異なると思われます。
しかし、それよりなによりも影響を
大きく左右する要素があります。
それは
その「怖い」を感じているときに、、、
☆保護が得られていたか
その「怖い」の瞬間に
他の誰かに守ってもらえて、
安心安全さえ確保されていれば、
日常生活に支障が出るほどの
影響はなかったのかもしれません。
恐怖への対処は、
恐怖体験を完全に避けることでも、
恐怖を感じない強い人間になることでも
ありません。
恐怖を感じたとき、保護されることで
安心安全が得られるかどうかです。
人への恐怖でつらい思いをした人ほど、
人から守ってもらえたり、人の中で癒しを
もらったりする体験が大切になってきます。
その先には
*「人は信頼できる」
が戻ってくるのでしょう。
そしてその先には、
人から大切にされることによって、
*「私は価値ある大切な人間」
もよみがえってくると思います。
恐怖を一人で抱え込むことなく、
勇気をもって人の手を借りてみてください。
回復はきっと「人のなか」にありますから。
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