崩れてからでは遅い 不登校34万人・教員不足時代 子どもの問題の根っこにある「発達の空白化」

山崎憲治

山崎憲治

テーマ:子育て

崩れてからでは遅い 不登校34万人・教員不足時代 子どもの問題の根っこにある「発達の空白化」


家庭教育力と社会脳という視点から考える子どもの生きづらさの原因


現在、日本の教育は大きな転換点を迎えています。

文部科学省の調査によると、小中学生の不登校児童生徒数は約35万人超(最新)と過去最多となりました。また、いじめの認知件数も約76万件超(最新)とこちらも過去最多です。

さらに厚生労働省の統計では、小中高校生の自殺者数も過去最多水準となっています。

一方、日本では急速な少子化が進み、2025年の出生数は約70万人と過去最少を更新しました。

またユニセフの調査では、日本の子どもの精神的幸福度は先進国の中でも下位と報告されています。

つまり現在の日本では

・不登校の増加
・いじめ問題の増加
・子どもの自殺増加
・子どもの幸福度低下

という複数の教育課題が同時に進行しています。

⸻

教員不足というもう一つの危機

教育現場では、もう一つ深刻な問題が起きています。

それが教員不足です。

文部科学省の調査では、全国で3,800人以上の教員不足が報告されています。

さらに教員採用試験の倍率は年々低下しています。

2000年前後
小学校教員採用倍率
約12倍

現在
約2倍台

まで低下しています。

つまり

教師になりたい人が減り
教育現場は人手不足

という状況になっているのです。

⸻

若手教員の離職

さらに深刻なのが

20代・30代教員の離職問題

です。

新任教員の1年以内離職率は約4〜5%とされており、調査によっては若手教員の約2割が数年以内に退職を検討しているとも言われています。

また精神疾患による休職教員は

7,000人以上

と報告されています。

つまり教育現場では

・教師になりたい人が減る
・若手教員が辞める
・現場の負担が増える

という悪循環が起きています。

⸻

崩れてからでは遅過ぎる


現在の日本の教育は

・不登35万人
・いじめ最多
・教員不足
・若手教員の離職

などの問題が同時に進行しています。

もしこの状況が続けば、学校教育の基盤そのものが揺らぐ可能性もあります。

崩れてからでは遅過ぎる。
日本の教育はいま瀬戸際にあると言えるでしょう。

⸻

子どもの問題は違って見えても根っこは一つ

不登校
いじめ
学習意欲の低下
対人関係のトラブル

これらは一見すると別々の問題のように見えます。

しかし子どもの発達という視点から見ると

根っこの一つは
発達の土台の問題

である可能性があります。

子どもの発達には本来

身体
↓
感情
↓
社会性(社会脳)
↓
学習

という順序があります。

しかし現代社会では

・外遊びの減少
・身体活動の減少
・集団遊びの減少
・デジタル機器の増加

などにより

発達の空白化

が起きている可能性があります。

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社会脳という視点

人間の脳には

社会脳(ソーシャルブレイン)

と呼ばれる働きがあります。

これは

・共感
・協力
・ルール理解
・他者理解

など、人が社会の中で生きていくために必要な能力です。

社会脳は

・身体活動
・遊び
・仲間との経験

などの中で育つと考えられています。

もし子ども一人ひとりの

社会脳がしっかり育つ環境

を整えることができれば

・自己肯定感
・対人関係
・学校生活の安定
・学習への参加意欲

など、さまざまな面で改善が期待できる可能性があります。

⸻

家庭教育力という視点

教育というと学校が中心のように思われがちですが、子どもの発達の土台は家庭の中で育つ部分も非常に大きいと言われています。

日常生活の中での

・身体活動
・遊び
・成功体験
・親子の関わり

などは

子どもの

・自己肯定感
・社会性
・学習意欲

に影響すると考えられています。

つまりこれからの時代は

学校に教育を依存するだけではなく
家庭教育力を高めること

が重要なテーマになってくるでしょう。

⸻

社会全体で子どもを育てる


子どもの発達の土台は

学校だけではなく

家庭
地域社会

の関わりの中で育つものです。

学校現場がひっ迫する今こそ

社会全体で子どもの発達を支える視点

が求められているのではないでしょうか。

⸻


子どもの生きづらさの背景にある

発達の空白化

そして

社会脳を育てる発達の土台づくり

については

『投げる力 大谷選手の寄贈グローブから学ぶ教育法』

でも詳しく解説しています。

家庭でできる発達の土台づくりの視点についても紹介していますので、子どもの未来や家庭教育に関心のある方はぜひ参考にしていただければと思います。

詳しくはコチラ(書籍のご案内)







筆者プロフィール

山崎憲治
発達・教育×脳科学統合理論 実践研究者
S.パワーキッズプログラムプログラム代表|北九州市

子どもの発達・運動・社会性の関係に関する実践研究と指導に長年携わり、子ども達の変化事例をもとに発信を行っている。


参考図書・資料一覧

文部科学省
「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」

厚生労働省
「人口動態統計」

ユニセフ(UNICEF)
「子どもの幸福度に関する報告書」

ジョン・J・レイティ
『脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方』
(日本放送出版協会)
※運動が脳の神経成長や学習能力に影響することを示した研究をまとめた代表的な書籍 

マシュー・D・リーバーマン
『21世紀の脳科学 人生を豊かにする3つの「脳力」』
(講談社)
※人間の脳は「社会的つながり」に強く影響されるという社会脳理論を解説 

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山崎憲治
『二刀流・大谷翔平選手の寄贈グローブが教えてくれた
「投げる力」で子どもの未来を育てる方法』



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山崎憲治
専門家

山崎憲治(教育アドバイザー)

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投げる力=投力を軸に、脳の司令塔・前頭前野を刺激し、集中力・切り替え力・学力の土台を育てる発達支援指導です。運動と脳機能の関係は科学雑誌『ネイチャー』系研究でも示されています。

山崎憲治プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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