子どもが喜ぶ~『ストレス”快笑”』免疫力アップ! ~親子運動あそび~
【落ち着きがない・集中できない子の本当の原因】 1歳9ヶ月の行動が教えてくれた「投げる力」と脳発達の真実
【幼児の発達】1歳9ヶ月は教えなくても投げられる
YouTube動画教えてないのに、もう投げてる!?1歳9ヶ月が示した人
― 脳科学と発達順序から分かる「投げる力」の本当の役割 ―
「落ち着きがない」「集中できない」「すぐ不安になる」「行き渋りがある」。
こうした悩みを抱える保護者や教育関係者の方は、年々増えています。
しかし、これらの多くは性格や甘えの問題ではありません。
背景にあるのは、本来使われるはずだった脳と身体の発達順序が満たされていないという状態です。
今回は、1歳9ヶ月の幼児が誰にも投げ方を教えられていないにもかかわらず、自然にボールを投げている実例をもとに、
脳科学と発達の視点から「投げる力」の本当の役割を解説します。
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落ち着きがない・集中できない原因は「性格」ではない
「じっとしていられない」「話を聞いていない」「すぐに不安になる」。
こうした様子を見ると、大人はつい性格や気持ちの問題だと考えてしまいがちです。
しかし実際には、
使われるはずだった身体感覚や運動の経験が不足していることが、
脳の働きに影響しているケースが多くあります。
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人はなぜ教えなくても「投げる」ことができるのか【発達の仕組み】
人は、生まれてからすべてを教えられて動くわけではありません。
呼吸、つかむ、立ち上がろうとする動きは、誰に教えられなくても自然に表れます。
「投げる」という動作も同様です。
肩関節の構造、体幹のひねり、指先の制御など、人間の身体は物を遠くに投げることに適した設計になっています。
投げる動作は人類進化で獲得された本能的運動パターン
そのため、まだ言葉も十分に理解しない幼児でも、
前方に向かって物を放る行動が自然に現れます。
これは才能でも早期教育の成果でもありません。
人類の進化の過程で獲得され、脳と身体に組み込まれた本能的な運動パターンなのです。
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「できる」と「育つ」は違う|投げる力と脳発達の関係
ここで重要なのは、
投げることが「できる」ことと、その力が「育つ」ことは別だという点です。
脳は、使われた回路は強化され、使われない回路は弱くなります。
生まれながらに備わっている能力も、使われなければ十分に発達しません。
投げる経験が不足すると起こりやすい子どもの変化
投げる経験が少ないと、
• 距離感や空間認知
• 力加減
• 判断力
• 不安や緊張の調整
といった、学習や対人関係の土台となる脳機能が育ちにくくなります。
その結果として、
• 落ち着きがない
• 集中できない
• イライラしやすい
• 行き渋りや不登校傾向
といった形で表に出ることがあります。
これは心の弱さではありません。
使われるはずだった回路が、まだ使われていないだけなのです。
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現場で見えてきた「投げる力」と子どもの変化【実践事例】
私はこれまで、幼児期から小学生まで多くの子どもたちと、
運動を通じて関わってきました。
特に「投げる」「避ける」「狙う」といった動きを含む活動を継続的に行った子どもたちには、次のような共通した変化が見られます。
• 表情が安定する
• 指示が入りやすくなる
• 失敗を過度に怖がらなくなる
• 対人トラブルが減る
これらは精神論ではなく、
脳の発達順序が整った結果として起きる変化です。
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幼児期に本当に必要なのは「教える」より「体を動かす」こと
幼少期に大切なのは、
早く教えることでも、上手にさせることでもありません。
正しい順番で、体を使わせること。
考えさせる前に、
動く・投げる・遊ぶ経験を十分に積むことが、
学習や社会性の土台をつくります。
投げる・遊ぶ経験が行き渋りや不登校予防につながる理由
この順番を飛ばしてしまうと、
学びや集団生活の場面でつまずきやすくなります。
逆に、身体から脳を育てることで、
行き渋りや不登校の予防にもつながります。
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子どもの問題行動は子ども自身のSOS|発達のスイッチは必ず入る
子どもの問題行動は子ども自身のSOS
本来入るはずだった発達のスイッチが、まだ入っていないサイン。
そのスイッチは、
正しい順番と環境があれば、必ず入ります。
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子どもの発達や行き渋りでお悩みの方へ【専門家からの提案】
もし今、
「どう関わればいいのか分からない」
「叱っても、教えても、うまくいかない」
と感じておられるなら、それは保護者のせいではありません。
多くの場合、必要なのは
やり方の変更ではなく、順番の見直しです。
一人で抱え込まず、
今のお子さんの状態に合った関わり方を知ることが、
回復と成長への近道になります。
具体的な相談や、
子どもの発達・運動に関するご質問がありましたら、
お気軽にお問い合わせください。
現場と脳科学の両面から、状況に合わせたアドバイスを行っています。
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参考図書・資料一覧
• 『脳を鍛えるには運動しかない!』ジョン・J・レイティ
• 『遊びの力』スチュアート・ブラウン
• 『発達する心』ダニエル・J・シーゲル
• 『人類進化と身体の発達』ロビン・ダンバー
• 『発達障害もどき』成田奈緒子



