近視や遠視は眼の異常?
どうしても伝えきれない場合もあったり、
難しかったり、誤解や意図していない解釈をされたりなど、お客様と話して、
伝えることが難しいなと思うことは、多々あります。
前回の続きで、個人的に難しいなと思うものを。
眼科への受診を勧める際、困ること
眼科へ受診を勧める際、困ることは『診断』してはいけないこと。
これは至極当然のことですが、近視や遠視、乱視なども、
診断することができないため、一般的なこと以外の話ができず、
強く勧めることができません。
明らかに受診した方が良い場合でも、念のために受診した方が良い場合でも、
『こういう病状の可能性があるため、受診してください』というように
明確な理由を言えないため、眼科へいくことを拒否されることもあります。
処方箋で困ること
処方箋がでている以上は、眼鏡店としては、勝手に度数を変更することができません。
それが視力が出ない度数であったとしても。
理由は、何らかの病気などが影響している可能性があるため、
眼科で先生がどういう判断をされているかがわからないためです。
最近、お客様の中には、処方箋をもらっても、
度数が違ってたらレンズ交換してもらったら良いと言われるのが嫌で、
最初から、眼鏡店で測定してほしいと言われることもあります。
理由を聞くと、レンズ交換してもらえる店を選ぶように言われた場合、
『視力検査に自信がないのでは?』と思われるようです。
そのため、『こういう病気のために度数が変わる可能性がある』というように、
処方箋を出すなら、理由をきちんと言ってほしいという言葉を聞きます。
お客様にとって、『この度数で間違いない』または『処方箋の度数が違う可能性がある理由』を
明確にしてもらえる方が安心されるようです。
眼鏡店としても、処方箋に度数が変わる可能性がある理由を書いてあるなら、
それをお客様に説明することができます。
でも、理由なく、レンズ交換できる店と指定された場合、
それが病気のためかどうかが分からないため、説明もできません。
最近では、処方箋に度数が変わる理由を書いてくれている先生も、
稀に見受けられますので、その場合は助かります。
レンズ交換無料というけど、レンズ代は誰が?
補足ですが、レンズ交換無料について、
『この費用は病院から出るんですか?メーカーが出すんですか?』と聞かれることがあります。
回答としては、その費用は基本的に眼鏡店がサービスまたは善意として出してます。
そのため、レンズの価格帯が大きい事や、レンズ設計に違いがあるなど、
レンズのことを知っている先生方は、『レンズ交換を無料でしてくれる店』といわず、
『無料交換できるレンズを選んでほしい』というと思います。
例えば、高価なレンズを選ばれ、眼鏡店に落ち度がない場合、
それを無料交換することは、難しい場合があります。
でも、これが安価なレンズであれば、そこまで難しいことではなく、
レンズ交換無料と言ってなくても、普通に応じてくれると思います。
そのため、逆にいえば、メガネのレンズについて、詳しい先生ほど、
眼鏡店に気を遣ってくれており、これが『レンズ交換無料の店』といわず
『交換できるレンズを選んでほしい』と言われる理由のようです。
ちなみに、眼鏡店で視力測定し、そのメガネを渡して1週間経っても慣れないなどの場合は、
眼鏡店がレンズを無償交換するのは当然とは思います。
まとめ
正直なところ、眼科をすすめる場合には、想定されることを口に出して言えず、
何とか、理解してもらって、受診してもらうしかないです。
そのため、眼鏡店が『眼科へ行った方が良いと思います』という場合は、
眼科への受診を検討してもらう方が良いです。
また、処方箋については、例え、その度数で視力が出なかったとしても、
眼科医の先生が何かしらの判断をされているため、眼鏡店で簡単に変更することができません。
レンズ無料交換ということも、
視力測定に自信がないために言っているわけではないと思います。
何らかの病気や、視力が不安定な理由、変化する可能性がある理由があるはずなので、
それを不審に思うのであれば、受診時に確認することも必要と思います。
また、その必要がある場合、『レンズ交換無料の店』ではなく、
『無料交換できるレンズ』と言ってもらえると、眼鏡店としては助かります。
次は、『累進レンズは左右の加入度や累進帯長、設計などを変えてはいけない?』について



