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眼鏡店は視力測定などを無料と言って良い?

豊福祐史

豊福祐史

テーマ:葛藤のある眼鏡店の話

『視力測定無料とか、表に出したら良いのに』という方がおられます。
ただ、そういう文言を表に出しいている眼鏡店は少ないと思います。
まして、眼鏡作製技能士がいる店ではなおさら。

視力測定無料は言ってはいけない?

言ってはいけないというか、基本的には、怖いから言わないと思います。
というのが、『視力測定無料』と表に出すと、
視力を測定することが目的と、取られることがあります。

視力を測定することが目的ということは、
その人の眼を『診断』することにつながります。

『診断』は医師だけしか行うことができないので、
『診断』と思われないように、
『視力測定無料』と言う言葉が出せないということです。

有料視力測定なら言っても良い?

視力測定でお金をもらうこと自体ができないと思います。

視力測定を有料にするということは、視力測定自体が目的となり、
医療行為となると思われる可能性があるため、
有料で測定しますとも言えないので、
費用を取っている眼鏡店はないと思います。

ちなみに、補聴器を販売する際の聴力測定も同様となります。

眼鏡店で行っている視力測定について

眼鏡店で行っている視力測定については、
眼科で行う視力測定と目的が異なります。

あくまでも、メガネを作るための視力測定であり、
その人の眼を診断するものではないです。

『近視』『遠視』などの全てが病気に該当するのであれば、
『正視』以外の方は全て病気となるので、判断が難しい部分ではあるものの、
『あなたは近視ですね』というと診断になると思います

ただ、眼鏡店はあくまでも体力測定と同じで、
メガネをつくるためだけに眼の度数を測定するだけです。

実際に、眼鏡店が視力測定しなくなると、
結構大変なことになるとは思います。

『近視』『遠視』は言ってはいけない?

正確に言うと、言ってはいけないのではなく、
『診断』してはいけないが正しいと思います。

例えば、『風邪というのは、こういう状態になること』のように、
一般的なことなら問題ないですが、
『あなたは風邪ですね』と、その人の状態を決めて言うのは診断になります。

つまり、視力測定の場合も、
『測定した結果、あなたは近視なので』というのは駄目になります。

ただ、測定した結果を元に、
『視力測定の結果、こういうメガネが良いと思います』は、
病名で診断しているわけではないです。

測定自体が医療行為となる場合は、体力測定みたいなことや、
トレーニングの類も駄目になってしまうとは思います。

まとめ

『視力測定無料』などは、測定そのものが目的となり、
『診断』と言われる可能性があるため、
多くの眼鏡店では『視力測定無料』は言わないし、
また、視力測定を有料にもできないということになります。

あくまでも、眼鏡店はメガネを作るための過程で、
必要なために視力測定しているにすぎません。

そのため、眼鏡店が『視力測定無料』を表に出すことがないということです。

もちろん、視力測定がメガネを作るためだけに行うと言っても、
視力測定後にメガネを絶対に購入しないといけないということはありません。

そこは、お客様の判断になるので。

次は、『フレームが大きすぎてレンズが削れないことはある?』について

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豊福祐史
専門家

豊福祐史(眼鏡小売店)

株式会社とらや眼鏡店 メガネのとらやG-room

顧客の要望や好み、ライフスタイルに合った納得の眼鏡をお勧めしています。仕入れでは、フレームのデザインはもちろん、細かい点までもチェック。視力測定や加工などは、国家資格の1級眼鏡作製技能士が対応します。

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