眼鏡店が気をつけている個人情報保護や二重価格違反
福井県鯖江市にて開催された電脳メガネサミット2025に参加しました。
電脳メガネ、つまりVRゴーグルやARグラスなどのスマートデバイスは、
眼鏡専門店も避けては通れないところと思います。
小売店は少ないだろうとは予想してましたけど、
参加してみたら、IT企業やメーカーがほとんどで、
おそらく小売店は自分一人でした。
参加した感想としては、とても面白く、行って良かったと思ってます。
電脳メガネサミットとは
電脳メガネサミットは、スマートデバイスの最新技術や活用事例などについて
議論される場ということですが、
説明文を引用すると、
『最新の技術動向や活用事例、今後の展望について議論し、
電脳メガネの未来を切り拓く場を提供します。
業界の専門家や開発者、企業、ユーザーが一堂に会し、
新たな可能性を探る機会となると思います・・・』
ということです。
『めがねのまち鯖江だからこそできる次世代産業創出』
主に対談形式で、『めがねのまち鯖江だからこそできる次世代産業創出 』ということで、
ボストンクラブ(ブランド:ジャポニスムなど)や、
シャルマン(ブランド:ラインアートなど)が登壇されました。
どちらもアイウェアブランドとして、有名なブランドを持つ会社ですが、
企業説明から、スマートデバイスへの取り組みを説明されています。
メガネフレームは大量生産品もありますが、
ハイブランドとなると、実用品と工芸品を兼ねる商品で、
眼鏡店のフィッティングが加わることで、万人の頭・顔に合わせることが出来るため、
かなり緻密に作られています。
初期のスマートグラスを試用させてもらった際、バランスが合わず、
フィッティングできたとしても、普通に使うことは難しいと思いました。
こういうフレームメーカーがIT企業と力を合わせることで、
マラソンなどの運動でも試用できるスマートグラスはできると思います。
最新のスマートデバイスも試用しましたが、そちらは掛けやすくなってます。
個人的に、取引先でもあるボストンクラブの開発中のデバイスが良かったので、
できあがったら使ってみようと思ってます。
また、スマートデバイスを作っている人たちが、掛け心地に関して、
鯖江の中でもトップクラスのフレームを推されている方もおり、
そういうところから、アイウェアブランドの企業とIT企業が結びつくのは良いなと思います。
確かに、会場では鯖江の中でもトップクラスのブランドを使っている人は多かったなと。
『未来のメガネ企画会議』『人類2.0』
網膜投影型のARディスプレイの話やアイトラッキング、
全盲の方が視認するためのデバイス、AI×メガネで人類はどう変わっていくのかなど、
興味深い話がありました。
アイトラッキングは、メガネだけでなく、ビジョントレーニングにも使えると思います。
また、後天的全盲の方が視認するためのデバイスの発表がありました。
かなり前ですが、動物のイルカでいうところのメロン器官を利用して、
全盲の方が物体を視認するデバイスが開発中と聞いた記憶があります。
こちらは反響定位を利用したものだったと思いますが、
そのときもこういうデバイスが開発されているのかと衝撃でした。
今回のデバイスについても、発想が違っていて、面白かったです。
ブースおよび懇親会、サイバーフライデー
ブースでは様々な企業がもつメガネやデバイスなどが展示されていました。
懇親会を含めて、『VIXION』をはじめ、
各種スマートデバイスやアプリを体験することができました。
ネットを見れば、大体の説明が書いてあるので、こういうものかと想像することはできます。
ただ、こういうブースや懇親会で話をすると、実機を体験することができたり、
疑問や現状の課題などについて、当事者から話を伺うこともできます。
いくつかのVRゴーグルやARグラスに、矯正用のレンズを入れてきたけども、
開発者または開発会社から話を聞けるというのは良い機会でした。
サイバーフライデーについても、自治体や企業、学生の方が自由に発表されていました。
AIを使ってのプログラミングとかは、自分でもできそうだなと思うのはあり、
一度、やってみようかと思います。
自分みたいな素人が手打ちでプログラミングするより、実用的ですし。
まとめ
今回、多くの方と交流し、多くの学びを得る機会となったと思います。
正直、プログラミングがおぼつかない自分にとっては、
誰かが作ってくれたアプリやAI、デバイスは有り難い物です。
ただ、自分たちは、眼鏡作製技能士やビジョントレーナーの視点から、
課題や解決策、活用法を見いだすこともできると思います。
また、小売店の立場としては、その商品やコンセプト、課題や対処法などなど、
お客様に伝えることも大事な役割と考えてます。
そうでないと、量販店やネットから購入すれば良いので。
現段階で、主なスマートグラスは3タイプあるものの、今後、需要も増えるにつれ、
様々なものが開発されていきます。
その際、取り扱っているもの、取り扱っていないものを含めて、
眼に対する負担軽減策を講じたり、説明したりという部分が
眼鏡作製技能士に求められることではにないかと考え、
情報を集めていきます。
次は、『眼鏡専門店のスマートグラスに対する考え』について



