水面下が見える偏光レンズ
年配の方の中には、コントラストカラーを選択する方もおられます。
今回は、コントラストカラーの有用性について考えていきます。
コントラストカラーとは?
コントラストカラーは機能性カラーの一つで、
簡単に言うと、コントラストを向上させることで、
視力を含めて、見え方が良くなるレンズにになります。
特定の波長をカットすることで、明るさや色の対比がわかりやすくなり、
モノの輪郭がはっきりとするため、よく見えるということです。
例えば、パソコンやスマホで、写真を加工する際、
編集アプリによっては様々なフィルターがあり、
それを利用すると、ものによっては、くっきりすると思います。
これをレンズで行っていると考えるとわかりやすいかと。
同じ色に見えるカラーレンズとコントラストカラーは違う?
カラーによる視機能の向上には、各レンズメーカーが競って開発しており、
色が全く同じでも、見え方が違うものもあります。
わかりやすい例として、蛍光灯とLEDがあります。
同じ白色に見えても、スペクトルを見ると、かなり違います。
これは人によって、色合いなども変わります。
Ra値をみると、数値としてもわかりやすいと思います。
Ra値は太陽光の場合を100とし、それに近いほど、
自然な色合いになっていることを表してます。
蛍光灯にも『3波長型』『一般型』など、様々なものがあるため、
詳しく知りたい方は、家電専門店に聞いてください。
レンズの分光透過曲線でも同じ事が言えるので、同じカラーでも、
通常のカラーと、コントラストカラーが違うことになります。
ただ、通常のカラーでも、多少なりともコントラスト機能は向上すると思います。
どんな人に有効?
思いつくところは、色覚が衰えた方かなと。
視力測定をしている際、どうしても視力が出ない方がおられます。
そういう方に、コントラストカラーを試してもらうと、
視力が向上することがあります。
ただし、カラーが入っていると言うことは、特定の光を遮断しているため、
明るさについては落ちることになります。
その他には、ゴルフをする方にも有効かなと。
若い方の場合、反射した光を遮断する偏光レンズでも良いと思います。
その他、検品作業などにも活かすことは可能かと思います。
例えば、飲料などの液体の製造工場の中には、検品時に白色のライトで透かし、
その後で、黒の下地を通して、異物がないかを確認している工場もあると思います。
これは、白色のライトでは白色異物が見えにくく、
逆に黒の下地を通すと黒色異物が見えないために、
このような方法をとりますが、コントラストカラーでも、
同様のことは可能ではないかと考えます。
そのため、個人差もあるため、テストレンズで確認するほか、
様々な点を試す必要があるものの、
製造ライン外での検品作業などでは有効ではないかと考えてます。
まとめ
・コントラストカラーは明暗や色の差によって、モノをはっきりさせる
・ゴルフや仕事にも有効な場合がある
・人によって感じ方が違うため、テストレンズでの確認などの検証は必要
次は、『眼鏡作製技能士に視力測定や加工などの要望が増えている件』について



