自覚検査と他覚検査の違い
『メガネを作る時は必ず視力測定した方が良いですか?』という質問を受けます。
回答としては、『視力測定した方が無難』と思いますが、
きちんと視力測定しようとすると、時間がかかるし、
お客様の都合もあるので、要望や状況に応じてになるかなと。
眼鏡店の視力測定
眼鏡店の視力測定は、『メガネ作製のため』だけに許されてます。
そのため、『視力測定無料』や『視力測定のみできます』ということは謳えません。
別に眼の状態や病気を調べるためではないので、
お客様が『視力測定はいらない』と言われれば、その通りに従うだけです。
ただし、視力測定がいらない場合は、前のデータがあるか、
使用中のメガネがあるかになります。
度数なしの場合を除き、『度数がわからない』『勝手に適当な度数を言われる』など、
健康被害につながる可能性がある場合は、
視力測定なしのメガネ作製自体を拒否されると思います。
視力測定をしなくても良い人?
基本的に視力測定した方が無難とは思いますが、
お客様が前の度数のままで視力測定しなくて良いと言わる場合、
前のデータ、もしくはお持ちのメガネの度数で作製することはあります。
ただ、それで度数が合わない場合、責任は負いかねますけど。
視力測定しなくても良いかと思われる場合
①視力測定してあまり時間が経っておらず、そのデータがある方
②事故に合っておらず、病気などもない
③成人で度数的に安定している方
④現在のメガネが過矯正となっておらず、度数を変化させると違和感が強い方
⑤現在のメガネで違和感や疲れなどがなく、問題なく生活できる方
これらの場合、視力測定しなくても良いかなとは思うものの、
眼鏡店では判断しかねる部分が多いので、お客様の判断に委ねます。
ただし、測定した方が良い場合もあり、
そのときは、『簡易的にでも視力測定した方が良いのでは?』と提案はします。
あくまでも、視力測定は実施するのが基本ですけど。
視力測定した方が良い人
逆に視力測定をした方が良い人としては、
①長期間、視力測定していない人
②事故にあったり、何かしらの病気にかかった人
③成人していない人(特に8歳以下)
④コンタクトを長時間使用している人
⑤手術経験がある人
⑥度数変化が激しい人
⑦何かしらの不具合を感じている人
こういう方で、視力測定がいらないという方はおられないと思いますが、
『眼は大事』と言いつつ、結構大変な状態の方も稀におられます。
その場合、メガネを作るより先に眼科をおすすめしますけど。
眼鏡店では働いている人は必ず測定している?
眼鏡店で働いている人は、最低限の知識はあると思うので、
自己判断しており、人によると思います。
別の人に測定してもらうこともあれば、自分で測定することもあります。
人にしてもらうと、思い通りに進まず、理解しているせいでもどかしいこともある。
自分ですると、レンズの入れ替えが面倒など、どちらにしても面倒と思うこともあります。
最近、私自身は、一応、簡易的に測定し、
『度数がほとんど変わっていない』『過矯正になっていない』ことを確認して、
前のメガネと同じ度数をいれています。
理由としては、全く同じ度数にしておけば、
設計グレードが変化すると、どう視界が変化するかを体感できるからです。
累進レンズ(遠近レンズ)にしてから、HOYAのシンクロ⇒紬⇒雅Nと設計グレードを
上げたことで、視界のどこがどう違うのかを確認でき、説明しやすくなるために。
今後は、ニコンのロハス100Sリヴィールと、HOYAのWNiは追加で試したいなと思ってます。
まとめ
・視力測定はやっておいた方が無難
・ただ、直近で測定した、前と度数が変わると違和感があるなどの理由があれば、
測定しないこともある
・眼病とかがあるときは、視力測定は必要。ただ、眼科へ行くことをおすすめしてます
視力測定はやらなくても大丈夫な事もありますが、やっておいた方が無難です。
ただ、時間を取られるなど、お客様にも様々な都合があるので、
それはお客様の判断で良いと思います。
絶対に視力測定した方が良いと思われる場合は、眼鏡店の方が忠告してくれると思います。
次回は、『HOYA最高級レンズ・極の特徴』について