子どもの頃、眼が良かった人はメガネを使わない?
眼科医から処方箋をもらっている場合、眼鏡店では極力、視力測定しません。
処方箋を持ってきて、『眼鏡店で測定しなおしてほしい』という要望は意外に多くあります。
ただ、処方箋がある以上、眼鏡店が勝手に測定すべきではないと、
個人的には思ってます。
もちろん、『見え方を確認したいので』という理由なら、簡単に確認することはありますけど。
処方箋があると、なぜ視力測定しないのか?
理由としては
①視力測定の処方箋は、薬の処方箋と同じに考えるべき(と思います)
②眼科医での診断を疑う行為になるので、失礼だから(と思います)
もし、眼鏡店で視力測定して違った場合、どうされるのかなと。
眼科に行って、眼鏡店と測定結果が違うと言う?
それとも、黙って眼鏡店の測定結果でメガネを作製する?
どちらにしても、自分が処方した眼科医と考えたら、良い気分はしないと思うし、
そもそも理由があってその度数にしているはずで、
眼鏡店には判断できないです。
ただ、眼鏡作製技能士は眼科医との連携を言われています。
眼鏡作製技能士は、処方箋に違和感や疑問があれば、
勝手にメガネを作製することはなく、必ず眼科医へ連絡し、理由を聞きます。
お客様に疑問があれば、診断はできないものの、わかる範囲で回答します。
そうすることで、お客様にも安心してもらえると思っています。
また、どうしてもということであれば、セカンドオピニオンでも良いかなと。
薬とメガネでは処方箋の意味が違う?
薬と同じと考えると、メガネの処方箋で、メガネを作ると3割負担になっても良いはずです。
でも、実際にはなっていないので、薬の処方箋とは違う扱いなのだと思います。
では、薬の処方箋と違うなら、眼鏡店で勝手に度数を変えていいのかとなると、
そうではないです。
眼科医の先生方がこの度数でメガネを作るようにと指示する場合、
眼鏡店では測定できない診断結果に基づいて出されているため、
その度数にした理由があるはずです。
『度数が合わなかったら、眼鏡店に変えてもらってください』など、
簡単に言わない眼科医の先生が多いのも、その理由と思います。
ただ、子どもの弱視や、初めてのメガネで強度などの場合、
眼科医の先生方が眼鏡店に度数を変えるよう依頼されることはあります。
子どもの弱視の場合、治療用のメガネになります。
この弱視治療用眼鏡の場合、助成金がでる場合があります。
ただ、この助成金は、5歳まで1年に1回、8歳まで2年に1回と回数制限があります。
なので、1年未満で度数が変化した場合、再度レンズを変える必要があります。
また、強度などの場合、メガネに慣れない事を想定して軽めの度数にされることもあります。
軽めのメガネで慣れた後、本来の度数に変えることで、強度のメガネでも慣れやすくなることがあります。
これらの場合、通常は自己負担となります。
これらの負担を軽減させてあげたいという気持ちから、
『度数が合わなかったら、眼鏡店に変えてもらってください』と言われる眼科の先生もおられます。
ただし、これについては、眼鏡店の負担になるため、各眼鏡店の方針によって違います。
さすがに高価なレンズを、同じグレードで無償交換するところはないかもだけど。
途中で度数を変える必要がある場合、眼科医の先生方は理由を話してくれると思いますので、
その旨を眼鏡店にも伝えてみてください。
まとめ
・眼科医の処方箋がある場合、眼鏡店では勝手に視力測定しない
・要望があれば、同じ度数で確認くらいはすることもある
・眼科医で出された処方箋に疑問があるなら、その眼科医に確認してください
・診断に関わらない部分、眼鏡店としての知識の範囲内であれば、眼鏡作製技能士でも回答できる
眼科医の先生方は、自信を持って測定結果を出されてます。
その度数に意味があるからこそ、眼鏡店は処方箋に従って、メガネを作ります。
なので、疑問がある場合は、理由を聞いておくことは重要かと思います。
次は、『アイポイントシールの使いどこ?』について