単眼視?両眼視?
『昼と夜の視力が違う』と聞いたという方が、
『昼と夜の2本、眼鏡を作って、使い分けたた方が良い?』と相談されることがあります。
昼と夜のメガネを使い分けた方が良い?
あくまで自分の考えですが、これは正しいと言えば正しいし、
そこまでしなくても良いと思うことも。
もちろん2本あって使い分けた方が良いだろうけど、
絶対に必要かと言われれば一概には何も。
本当に困っているなら必要だし、あまり差を感じてないのに、作る必要もないかなと。
つまりは、コスパの問題かなと思います。
本当に必要な人にはコスパが無茶苦茶良いし、
そこまで必要でない人にはコストに見合った効果が少ない。
メガネ以外でも、例えば、仕事で頻繁に使う道具なら高価だけど性能が良い方が良いけど、
個人的に年に1回使うかどうかなら100均の道具でも良いという感じかなと。
なので、ヒアリングや視力測定などを行った結果を見て、
必要なら提案させていただくことがほとんどです。
どういう人が昼と夜のメガネを使い分けた方が良い?
想定される人の一例としては、
①夜間も含めて長距離運転する人
②昼間は明るい場所にいて、夜間運転する人。
③サングラスやコントラストカラーを使っている人
という感じが多いかなと。
他にも色々な場面はあるだろうけど。
長距離運転する人は夜間になると物が見えにくくなるので、変えた方が良いかなと。
明るいところにいて、夜間運転する人も眼の負担は大きいかなと。
サングラスやコントラストカラーを入れている人ではそれを使っている理由によって、
使い分けた方が良いかなと。
色覚が落ちている方はカラーによって視力を補助している場合もあり、
夜間は光量が少ないため、カラーがあると見にくくなります。
逆に、白内障などで眼内での光の乱反射を防止するため、
夜でもカラーが入っている方が良い場合も。
余談ですけど、眼圧が変化するようになった方などは、昼間と夜間ではなく、
そのタイミングによってメガネを複数変える必要がある方も稀におられます。
また、夜盲症なども。
そういう方は夜用メガネを作る前に、まずは、眼科医へ相談してもらった方が良いです。
昼と夜の視力が違うのはなぜか?
論文などで調べたり、研究したわけではないので、推測にはなりますけど、
昼と夜で差がでる理由は、瞳孔の大きさと、
後は視細胞が影響しているんじゃないかなと。
昼は光が多いため、瞳孔が収縮します。
夜は光量が少ないので、瞳孔が拡大します。
そうすると、昼の方がピンホール効果が高いので、視力が良くなるということになります。
そして、夜は光量が少ないということは、使っている視細胞も。
多い光量で鮮明に見せる錐体細胞から、少ない光にも敏感な桿体細胞にを多く使うと思うので、
それも視力に影響しているのかなと。
昼と夜の視力はどうやって測定する?
最近では、昼間視力と夜間視力を測定できるオートレフも出てきており、
簡単に測定できるようにもなっています。
ただ、これは他覚検査なので、自覚検査でも確認しないといけないため、
暗室にできる検査室が必要と思います。
また、自覚検査で用いる指標は明るすぎないものが良いかなと。
それなら、そういう設備がないと測定できないかというと、そうでもないです。
明るい場所での視力測定をすれば、それを基準におおよその検討はつくかなと。
視角と瞳孔の大きさから、おおよその算出する方法もあるし。
ちなみに、最新機器触った感想は、夜間視力を測定するなら、
あった方が楽なので、絶対良いなと。
まとめ
・昼と夜では視力が違う
・昼と夜で、視力が極端に違う人は、まず眼科医へ
・必要かどうかは、眼鏡専門店の説明をきちんと聞いて検討
・夜用メガネがあった方が良い人は、買うべきと思う
・なくても良い人でも、費用を気にしない人はもってた方が良い
次は『水面下が見える偏光レンズ』について