近視や遠視は眼の異常?
視力測定には、大きく自覚検査と他覚検査があります。
他覚検査のみで簡単に終わらせる店、他覚検査と自覚検査の両方を行う店があります。
もしかしたら、他覚検査のみを行う店もあるかも。
自覚検査と他覚検査の違い
自覚検査は仮枠やビジョナライザーなどを用いて、
見えているかどうかをお客様に尋ねながら行う検査。
他覚検査はレフラクトメータやオートレフラクトメータなどを用いて、
光の反射や焦点を合わせて、機械的に測定する検査。
どちらも一長一短ですが、メガネを正確に作るには自覚検査、
早く作るには他覚検査が有効です。
自覚検査
仮枠、またはビジョナライザーのレンズを入れ替えながら行う自覚検査は、
お客様にどう見えているかを確認しないとわからないため、
この検査だけでは何もわかっていない状態からだと、とにかく時間がかかることがあります。
早ければ10分程度、長ければ1時間程度。
状況によっては、休憩を挟んだりしないといけなくなります。
また、お客様が本当のことを言っているのかを推測しないといけない。
『思い込んでいないか』『嘘を言っていないか』『調節が入っていないか』など。
特に子どもの場合、視力が悪いと嫌だと思っている子が多く、
結構、嘘を言われることがあります。
メリットとしては、技術や知識、経験があれば度数を正確に測定できること。
デメリットとしては、技術や知識、経験がなければ難しく、
真偽を見抜かないといけない上、時間もかかる。
他覚検査
レフラクトメータやオートレフラクトメータ(自動度数測定器)などを用いる他覚検査は、
お客様に答えてもらう必要がなく、機械的にわかります。
というのが、光の反射や焦点のみで判断するので、
見えているかとか、そもそも聞く必要がないです。
メリットはオートレフなら早いし、簡単なこと。
ボタン一つ押せば、勝手に測定してくれるので、誰でもできる。
オートレフを知らない人が見ると、ハイテクな機械で検査しているので、
正確な検査をしているように見えると思います。
デメリットは光の反射や焦点のみで判断しているため、正確さに欠けること。
多くのオートレフラクトメータは、非点収差とデフォーカスのみを測定しておらず、
レフラクトメータも、かなり技術・知識・経験が必要な割に光の反射でしか見れないこと。
自覚検査と他覚検査を両方実施する理由
自覚検査と他覚検査を両方実施する理由は、正確さと効率化のためです。
他覚検査で度数の大まかなあたりをつけ、その後で自覚検査で正確に測定します。
また、最近の他覚検査のオートレフラクトメータは、信頼度という数値が表示されます。
機械が信頼度が低いと表示した場合、白内障や緑内障、それ以外の何かあるのではないかと、
事前に予測をたてられます。
そうすることで、0から度数を探すという作業が不要となり、
自覚検査の時間が大幅に短縮されます。
もちろん、それぞれの店に独自の測定方法があり、
KB(現在使用しているメガネの度数)を参考にするなど、色々なやり方があります。
まとめ
他覚検査は自動測定してくれる機械があるため、簡単に早く誰でも検査することが可能。
自覚検査は知識・技術・経験が必要になり、真偽を見抜かないといけないため時間もかかる。
両方行うことで、正確さを維持したまま、時間短縮することが可能になる。
次は『累進レンズをお勧めしない人』について