福井県鯖江市の眼鏡産業出発点である増永眼鏡の工場見学
『メガネで金属アレルギーが出て、かぶれたので、樹脂フレームの方が良い』
という方がおられます。
金属アレルギーを起こしたことがない人にとっては、
『なるわけがない』という印象でしょうが、
そういう金属を使ったフレームだったら、
特にあり得ない話ではないです。
金属アレルギー
金属アレルギーについては、調べたら詳しく出てくるので、簡単に。
要はイオン化した金属がタンパク質と結合して、
アレルギー反応を起こすということです。
金や銀、プラチナなどの貴金属は、イオン化しにくいので、
アレルギー反応が起きにくいということになります。
『安い金属だとアレルギーが起きる』という人がいますが、
これは貴金属しか性に合わないということではなく、
本当にアレルギー反応で、かぶれなどが起きます。
メガネで使用される金属アレルギーが起きる金属
メガネで使用される金属アレルギーが起きる金属としては、
ニッケルが有名じゃないかなと思います。
メガネにはニッケル合金が使われている場合も多くあります。
安価で、艶も良いため、使いやすい金属ということかなと。
また、形状記憶合金のフレームもありますが、
これにもニッケル合金(Ni-Tiなど)は使われることが多いです。
ただ、最近では高価格帯のメガネフレームには、
肌に直接触れないテンプル芯など以外では、
あまり使われなくなってきているように思います。
ニッケル以外のメガネの金属は?
最近では、チタンを使用したフレームが増えてきています。
チタン自体も金属アレルギーは少ないですが、
合金となると、ニッケルを含むものもあります。
また、よりアレルギーの低いニッケルやパナジウムなどを含まない
BioーTitanもあります。
同じチタン合金でも、その配合比率などで、
いろいろと変わってくるかなと。
まとめ
・金属アレルギーはイオン化しやすい金属で起こることがある
・チタンは比較的金属アレルギーは少ない
・より金属アレルギーが少ない合金は出てきている
個人的には金属をつけたまま、
運動などをしないことをお勧めします。
次は『日本のアイウェアブランド、ジャポニスムについて』