Mybestpro Members

佐々木丘プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

【第3回】使ってる包丁が〇〇〇選びで寿命が延びる話

佐々木丘

佐々木丘

テーマ:キッチンでのお悩み

包丁とまな板の相性】
あなたの包丁、実はまな板選びで寿命が変わる

春、新生活とともに考えたい
「包丁とまな板のベストな関係」

3月は新生活の準備が始まる季節。
調理器具の買い替えを
考えている家庭も多いのでしょう。

特に、毎日の料理に欠かせない「包丁」
あなたは**包丁の寿命がまな板の選び方で変わる
**
ことを知っているだろうか?

「包丁が切れなくなったら、研げばいい」
「数年使ったら新しい包丁を買えばいい」

そんな考えで、まな板選びを適当にしていないだろうか。
実は、**適切なまな板を使うだけで包丁の寿命は大幅に延びる**。
さらに、刃こぼれを最小限に抑えることで、
包丁の使い心地も格段に向上するのです

今回は、包丁とまな板の相性を考え、
長持ちさせる方法を解説
します。

---

1. なぜまな板が包丁の寿命を左右するのか?



包丁は、切る際にまな板と接触する。
**そのときの衝撃の違いが、
包丁の刃の寿命を大きく左右する**。

プラスチックまな板の影響

  1. - 硬い素材が多いため、**刃が直接ぶつかり、摩耗しやすい**
  2. - 傷がつきやすく、汚れが入り込んで包丁が摩耗しやすい
  3. - 切った際の反発力が強く、刃こぼれの原因になる



ヒノキまな板の影響

  1. - 適度な柔らかさがあり、**包丁の刃に優しい**
  2. - 木の繊維が衝撃を吸収するため、刃こぼれしにくい
  3. - 傷がついても菌の繁殖を抑える効果がある



結論として、
ヒノキまな板のほうが包丁にとって優しく、
刃の寿命を延ばせる

ことがわかる。


ひのきとプラ


2. 刃こぼれした包丁を
長く使うための手入れのコツ



どんな包丁も、長年使えば刃こぼれする。
しかし、**適切な手入れをすれば
10年以上使うことも可能**だ。

基本的な手入れ方法


1. **使ったあとはすぐに洗う**
- 錆びの原因になるため、水分や油分をしっかり落とす
- 酸性の強い食材(レモン・トマトなど)を切った後は特に注意

2. **しっかり乾燥させる**
- 水分を拭き取り、風通しの良い場所で保管する
- 包丁スタンドを活用し、湿気がこもらないようにする

3. **定期的に砥石で研ぐ**
- 使用頻度によるが、**家庭用なら1〜2カ月に1回**が目安
- 切れ味が落ちてきたらすぐに研ぐことが、長持ちの秘訣

4. **まな板を変えてみる**
- 硬いプラスチックまな板を使い続けると、
  刃の摩耗が激しくなる
- **包丁を長持ちさせるなら、
  柔らかい木製のまな板に変えるのが最善策**


ひのきとプラ


刃こぼれした包丁も、
適切な手入れをすれば
新品同様のキレ味を取り戻すことができます。

3. 10年使える包丁選びのコツ



包丁を選ぶ際、デザインや価格だけでなく、
**耐久性とメンテナンス性**を
考慮することが重要だ。

長く使える包丁の条件



1. **ステンレスより「鋼」や
「高級ステンレス」がおすすめ**
- 鋼は切れ味が鋭く、研ぎ直しがしやすい
- 高級ステンレス(VG10など)は
 錆びにくく、長持ちしやすい

2. **「全鋼」より「割込み包丁」**
- 全鋼は手入れが難しく、錆びやすい
- 割込み包丁(芯材が鋼で外側がステンレス)は、
 切れ味とメンテナンスのバランスが良い

3. **柄の部分がしっかりしているものを選ぶ**
- 木製の柄は手に馴染みやすく、
  長期間の使用に向いている
- プラスチック製の柄は劣化しやすく、
  長年使うと外れることがある

4. **ヒノキまな板とセットで使うとより長持ち**
- 包丁の寿命を最大限伸ばすには
 **まな板選びが重要**
- ヒノキのまな板と相性が良い包丁を選ぶことで、
 **長期的なコストを抑えることができる**


4. 結論:まな板を変えるだけで
包丁の寿命は大きく延びる


ひのきとプラ

結論として、
**まな板の違いが包丁の寿命に大きく影響する**。

もし包丁の切れ味がすぐに落ちると感じているなら、
まずは**まな板の素材を見直すことが重要**だ。

---
次回のコラムでは、
**「環境への配慮」**をテーマに、
プラスチックまな板と木製まな板の環境負荷の違い
について詳しく解説します。

→ 次回:「地球にやさしい主婦になろう」
プラスチックを減らす暮らし


リンクをコピーしました

Mybestpro Members

佐々木丘
専門家

佐々木丘(木材バイヤー)

合同会社Green’s Label

プロの料理人向けに原木から仕入れてオーダーメイドのまな板を作成。ご神木のDNAを『挿し木』という技法で受け継ぎ、ゆっくり真っ直ぐ育つ「とあるひのき」を扱う。木目の美しさから「美人まな板」と呼ばれている

佐々木丘プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

阿蘇のヒノキ・南郷檜(なんごうひ)の魅力を発信する銘木のプロ

佐々木丘プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼