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【第2回】まな板選びでお金が浮いちゃう?

佐々木丘

佐々木丘

テーマ:キッチンでのお悩み

【長期コスト比較】
プラスチックまな板とヒノキまな板、
10年後


春、新生活のタイミングで考えたい
「本当にお得なまな板選び」


3月になり、家族の新生活の準備を始める時期。
これを機に、日々使うキッチン用品を
見直したいと考える人も多いのではないでしょうか。

特に、**毎日の料理で必ず使うまな板**。
何気なく選んでいるかもしれませんが、
**10年間での総費用
**を
考えたことはありますか?

「プラスチックまな板のほうが
安くてコスパがいい」と思っていたら、
実は違うかもしれません。

今回は、**プラスチックまな板とヒノキまな板、
それぞれを10年間使い続けた場合のコストを比較**し、
本当にお得なのはどちらかを検証します。

1. まな板の「初期費用」
だけで判断すると損をする?

多くの家庭で使われているプラスチックまな板は、
1枚あたり1,000円〜2,000円程度と
手頃な価格で購入できます。
一方で、ヒノキまな板は
1枚5000〜15,000円

少し高価に感じるかもしれません。

しかし、まな板は消耗品。
何年ごとに買い替える必要があるのか
を考えると、初期費用だけで
は本当のコストは見えてきません。

まな

---

2. 10年間の「買い替え頻度」と
総コストの比較



### **プラスチックまな板**
- 価格:1枚1,500円(中品質)
- 耐用年数:約2年
- 10年間での買い替え回数:**5回**
- **総費用:1,500円 × 5回 = 7,500円**

### **ヒノキまな板**
- 価格:1枚15,000円
- 耐用年数:**10年以上**
- 10年間の買い替え回数:**1回**
- **総費用:15,000円**



**一見、プラスチックまな板のほうが
安く見えますが、
実は倍近いほどのコストの違いはありません。**

3. 費用は「まな板」だけじゃない!
包丁の買い替え頻度も考慮

まな板の影響を最も受けるのは包丁。
プラスチックまな板は硬いため、
刃こぼれしやすく、包丁の寿命を縮めます。

一般的に包丁の耐用年数
- **プラスチックまな板使用時:約2年
**
- **ヒノキまな板使用時:約10年
**
ひのきとプラ

とされています。

10年間で必要な包丁の買い替え回数と費用

#### **プラスチックまな板の場合**
- 包丁価格(1本あたり):5,000円
- 耐用年数:約2年
- 10年間での買い替え回数:**5回**
- **総費用:5,000円 × 5回 = 25,000円**

#### **ヒノキまな板の場合**
- 包丁価格(1本あたり):5,000円
- 耐用年数:約5年
- 10年間での買い替え回数:**2回**
- **総費用:5,000円 × 2回 = 10,000円**



**包丁のコストを含めると、
プラスチックまな板のほうが高くつくことが
明確です。**
ひのきとプラ

4. 環境コストも無視できない

プラスチックまな板は、劣化すると廃棄され、
燃やされることでCO₂を排出します。
また、細かく削れた破片は
**マイクロプラスチック
**となり
環境汚染の原因となる可能性があります。

一方で、ヒノキまな板は天然素材であり、
使用後も土に還ることができます。
適切な手入れをすれば
10年以上使用できるため、
廃棄物の量を大幅に減らすことが可能です。

**コストだけでなく、環境負荷を考えても
ヒノキまな板は優れた選択肢と言えるでしょう。


ひのきとプラ


5. 結論:10年間のトータルコストはどちらが安いのか?


ひのきとプラ


**結論**

初期費用はヒノキまな板の方が高いが、
包丁の寿命や環境負荷を考えると
**長期的にコストを抑えられるのはヒノキまな板**


次回のコラムでは、
**「包丁とまな板の相性」**をテーマに、
どのまな板が包丁の寿命を最も延ばせるのか、
さらに詳しく解説していきます。

**→ 次回:「包丁とまな板の相性」
あなたの包丁、実はまな板選びで寿命が変わる!?
**
ひのきとプラ

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佐々木丘
専門家

佐々木丘(木材バイヤー)

合同会社Green’s Label

プロの料理人向けに原木から仕入れてオーダーメイドのまな板を作成。ご神木のDNAを『挿し木』という技法で受け継ぎ、ゆっくり真っ直ぐ育つ「とあるひのき」を扱う。木目の美しさから「美人まな板」と呼ばれている

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