クロスについた油性のシミの取り方
汚した覚えのないクロスの黒ずみ
お部屋のクロスは、目には見えないさまざまな汚れにさらされています。
たとえば、大掃除や引っ越しのとき、家具を動かしてみると、冷蔵庫やテレビの裏側の壁に、黒っぽい汚れが付いている場合があります。
何かをこぼしたわけでもなく、その正体には心当たりがないと思います。電化製品を設置した裏側の壁の黒ずみの原因は、電気焼けと呼ばれるものです。
これは電化製品が起こす静電気によって舞い上げられたホコリが、長い時間をかけて付着・浸透したものや、冷蔵庫の裏面から放出された熱で、ホコリが舞い上がり壁に吸着したものです。
今回は、このクロスの黒ずみの落とし方についてご説明いたします。
黒ずみの除去方法
まず、汚れのまわりのホコリを掃除機で吸い取りましょう。次にスポンジなどに、水で薄めたクリームクレンザーをつけてこすります。
しつこい汚れにはメラミンスポンジを使用すると効果が期待できます。最後は水拭きをして洗剤分を拭き取り、乾いた布で水分を拭き取って仕上げます。
長年にわたって吹き付けられた汚れですので、クロスの内部まで浸透しており、なかなか除去することができず、完全には落とせない可能性もあります。
また、ビニールクロスならば、この方法でお掃除が可能ですが、紙や布製のクロスはシミになったり破損したりしますので、必ず素材を確認してから行ってください。紙や布クロスの場合は、事前に汚さないような配慮が必要です。
電気焼けを防ぐ方法
電気焼けを防ぐためには、まず日頃のお掃除です。時々、ハタキをかけたり、掃除機でホコリを吸引したりすることをおすすめします。
また、電化製品は壁から少し離して設置すると良いでしょう。冷蔵庫は、裏面から熱を放出しないタイプのものもありますので、買い替えの機会があれば検討してみてはいかがでしょう。
壁を何かで覆ってしまう方法も考えられますが、カビが発生する可能性も考えられますので注意が必要です。どんな汚れも、長く放置しているほど落ちにくいものですので、きれいな状態を保っておくためには、定期的なチェック、早めの対処が必要です。