湿度を測らないガラス ― 濡れたら気づく、小さなサインの器

松岡順子

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湿度を測らないガラス
― 濡れたら気づく、小さなサインの器


冷房をつける季節になると、
気づかないうちに結露が始まり、
それがカビの原因になることがあります。

でも毎回、
湿度計を見て判断するほどでもない。
そんな場所の方が、実は多いのではないでしょうか。

そこで考えたのが、
湿度を「測る」のではなく、 「濡れたら分かる」ガラスの器
です。

完成形のイメージ


形は、細身のガラス器。
棚や窓辺に置いても、まったく邪魔になりません。

側面には、
サンドブラストで細い帯状の模様を入れています。
数値ではなく、段階のサイン
です。

下の帯:普段どおり
中の帯:少し注意
上の帯:ご用心


この器は、
何かを入れて使ってもいいし、
空のまま置いても成立します。

なぜ「濡れると分かる」のか


サンドブラスト加工されたガラス面は、
表面がわずかにざらついています。

そのため、
湿度が高くなり、温度差が生まれると、
まっ先に水分が付きやすい

湿度を計らないガラス 湿度を見るガラス サンドブラスト加工


数値を表示しなくても、
ブラスト模様が濡れて浮かび上がれば、
「今日は湿気が多い」と気づくことができます。


水は、たまらないの?


よく聞かれる疑問ですが、
この器は「水がたまらない」ことも前提にしています。

・ブラストは全面ではなく、細い帯のみ
・深く彫らず、表面の質感を変える程度
・縦方向に使い、水が自然に流れる形状

結露は
とどまるのではなく、現れて、消える
それで十分なのです。

この器が教えてくれること


このガラスは、
湿度を正確に測るための道具ではありません。

けれど、

> 「ここまで濡れたから、
> 今日は空気を動かそう」

そう思うきっかけを、
静かに伝えてくれます。

湿度を計らないガラス 湿度を見るガラス サンドブラスト加工

おわりに


結露やカビは、
突然起きるトラブルではなく、
気づかれない湿気の積み重ね
です。

邪魔にならず、
主張しすぎず、
それでも確かに知らせてくれる。

この器は、
湿度を測るガラスではなく、
暮らしに気づきを残すガラス
です。

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松岡順子
専門家

松岡順子(ガラス工芸)

株式会社 クライミング

贈る相手や用途に合わせて、完全オリジナルで制作。世界にひとつだけのガラス作品で、特別な空間を演出します。

松岡順子プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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