海と岩を彫り込んで 【エッチング ガラス そぴあしんぐう】
8枚並んだ幾何学デザインのガラスエッチングが1枚割れてしまった!との連絡を頂きました。
ずらっと円弧上に並んだガラスエッチングが、1枚だけ割れたのだそうです。
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こんな感じで目隠しになっていたようです。
車が突っ込んで1枚割れた!↓
8枚作るのならば問題はないのだけど、中の1枚だけど作り替えるのは大変です。
デザインがちゃんと繋がらないといけないし、深さや砂目の問題もあります。
小さかったら割れたガラスを持ち込んでもらいトレースすることもできるのですが、
なんと高さが3メートルΣ(・ω・ノ)ノ!
近ければ出向いてトレースをしたり出来るのですが、隣の隣の県でした。
結局、取引先の方がトレースをして、割れたガラスの一部を持ち込んで下さいました。
ベニヤ板に書きこまれた線を頼りに計って、カッティングシートを貼った硝子に写します。
現場の写真を見ながら彫る順番を確認して描いていきます。
線を引くだけで2日かかってしまいました。
引いた線の通りにカッティングシートを切っていきます。
切った線に順番をつけて、割れたガラスを見ながら彫っていきます。
彫り終わったらカッティングシートを全部剥がして、全体に薄くサンドブラスト加工をしていきます。
割れたガラスを見たら、普通のサンドブラストよりも薄かったので合わせました。
最後に薬品処理(腐食加工)で仕上げます。
工場で撮ったので分かりにくいけど↓↓完成はこちら↓↓
完成したエッチングガラスを、割れてしまってすっぽり空いた部分に取り付けてもらったら終了です。
無事にラインが通ってるのかどうか、取り付けが終るまでハラハラドキドキなのです。
30年くらい前に弊社で作ったエッチングガラスだとは思うのですが、さすがに資料が残っていません。
最善は尽くしたので工事終了の連絡を待つばかりなのでrす。