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日刊工業新聞の「拠点を探る」にて当社が紹介されました。

2020年2月10日

テーマ:パブリシティ(テレビ・雑誌取材)

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 健康経営ビジネスモデル特定技能

2月7日の日刊工業新聞の「拠点を探る」にて当社が紹介されました。





電子版でも紹介されています。
以下本文転載↓↓↓

2020/2/6 5:05日本経済新聞 電子版


クライミングみやま事業所 メスシリンダー生産で首位



メスシリンダーやメスフラスコ、ホールピペットといったガラス体積計。
この分野で国内屈指の生産現場がクライミング(福岡県みやま市)の主力工場、みやま事業所(同)だ。
職人技に頼ってきた工程に独自の機械を導入し、効率化やコスト削減を進めてきた。
市場が縮小するなか、ガラス製部品にも参入し、生き残りを図る。




自動化を進める一方、手作業の工程も残る(福岡県みやま市のクライミングみやま事業所)


JR瀬高駅から車で約5分。
みやま事業所の建物内部では、セ氏1400~1500度のガスバーナーの炎がそこここで燃え上がっている。
ピペットの先端を自動で作る機械ではセットしたガラス管の先端をその炎で熱し、液体が出入りする穴の大きさを調整する。
カメラで直径を測り、不良品をはじく。

みやま事業所の従業員は約40人。
手作業の部分も残るが、フラスコを膨らませる、メスシリンダーの底を形成する、ガラス管を切断するといった工程を担う機械を独自に開発。
その数は30台以上に上り、効率化やコスト削減に貢献してきた。




目盛りの目印を書く作業は、独自に開発した機械を使って効率化した


体積計の精度を左右する目盛りを入れる作業にも、独自の機械が使われる。
同じ内径のガラス管でも微妙な違いがあり、目盛りを入れる場所はそれぞれ変わる。
従来は手作業で定量の水を入れ目印を書いていたが、ガラス管を置けば自動で定量の水を入れる独自の機械を開発。
作業員はそれに合わせて線を引くだけですむ。
精度の高い製品で、誤差は1ミリリットル当たり0.006ミリリットル以内に収まる。


浜地信社長は「カタログ品は数百円のものもある。自分たちでアイデアを出し機械を作って(コストを下げて)きたから生き残れた」と話す。
国内でガラス体積計のメーカーは数社。
クライミングはメスシリンダーでOEM(相手先ブランドによる生産)を含め6~7割のシェアがあり首位だという。






形状が複雑な製品は作業員による手作業で作る


創業は1937年。
外国航路船で機関長を務めていた浜地社長の祖先が、度量衡を広めるために立ち上げたのが始まりだ。
病院で使われるガラス製品がプラスチックに置き換わるなどの逆風はあったが、機械化のほか、理化学分析用のガラス製品、板ガラス加工の企業をそれぞれ買収し、製品の幅を広げることで生き残ってきた。


現在はみやま事業所以外に2カ所の拠点があり、主に形状が複雑な製品や板ガラス加工などを手がける。
2019年6月期の売上高は約11億5000万円だった。


ただ、足元では小中学校での理科の実験が減ったり、大学や研究機関では自動で成分分析する機器の導入が進んだりしている。
近年はコーヒーメーカーや分析機器などに使うガラス製部品にも参入した。
浜地社長は「ガラスの用途は広い。部品は受注量も多いので、今後さらに注力していく」と意気込む。(高城裕太)

この記事を書いたプロ

松岡順子

ガラス彫刻デザインのプロ

松岡順子(株式会社 クライミング)

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