住宅ローンの借り換えでマイナス金利のメリットを享受する

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。
先週の講演後にお客様と話していて、マイナス金利への関心の高さを感じました。
けっして銀行の預金金利がマイナスになったわけではありません。
それに以前から金利水準はゼロに近かったので、振込手数料や引き出し手数料等を考慮したら実質的に「銀行にお金を預けておくと減ってしまう」状況が変わったわけでもありません。

そもそもインフレ率にも及ばない0.1％以下の低水準の金利を、コンマいくつかで気にしても仕方がないように思うのですが、やはり「マイナス金利」という言葉のインパクトが大きいのでしょうね。
今後の影響が気になる方が多いようです。

どうせ利息が得られないなら、支払利息を減らす

それでは私たちはどうしたらいいのかというと、どうせ預金しても銀行からもらう利息はほぼゼロです。
それならば、まずは銀行に取られる支払利息を減らすことを考えてみませんか？
具体的には住宅ローンの繰り上げ返済や、借り換えをして利息負担を軽減することから始めようということです。

実際に三井住友銀行が2月16日以降融資実行分についてそれまでより0.15％引き下げ、適用金利を0.9％とするなど、住宅ローンの金利は下がり始めています。
住宅ローンが残っている場合は借り換えを検討してみてはいかがでしょうか？

自動車ローンなどの他のローンが残っている場合にも、預金を持っていても利息はもらえないわけですから、最低限必要な預金を手元に残して、少しでも多く返せるものは返してしまいましょう。

ネット銀行の活用で手数料負担を軽減する

また、銀行の手数料負担も減らしたいところです。
ネット銀行は給与振込口座にすることで、月に数回は振込手数料やコンビニエンスストアなどでの引き出し手数料などが無料になったりするところがあります。
全体的にネット銀行は各種手数料が安いので、上手に活用して少しでも手数料負担を軽減させたいものです。

マイナス金利の環境では、リスクを取っていかないとお金を増やすことはできません。
このような環境でお金を増やしていく方法については次回以降に触れていきますが、選択肢としては限られたものになりますし、一定の知識なども必要になってきます。
そのためまずは上記の2つの方法などで、支払利息や手数料などを減らすことから始めたほうが賢いと思います。

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