住宅ローンの融資手数料と保証料について
住宅ローン金利に関する2月4日(金)のニュース
2月4日(金)のフジテレビのニュースからです。
https://www.fnn.jp/articles/-/310704
長期金利がおよそ6年ぶりの高い水準となる中、大手銀行では、住宅ローンの金利を引き上げる動きが相次いでいる。
4日の債券市場では、銀行が住宅ローンの金利を決める参考にしている10年もの国債の利回りが、一時0.2%をつけた。
こうした中、大手銀行では、住宅ローン金利を引き上げる動きが相次いでいて、2月から適用される10年固定の基準金利は、3メガバンクでそろって引き上げとなった。
アメリカでの長期金利の上昇の影響が、日本にも波及した形。
なんだかこのニュースを聞くだけだと「住宅ローン全体の金利が引き上げられた」と思われそうですが、実際のところはどうなのでしょうか。
引き上げられたのは固定金利のみ
今回、ニュースにある大手メガバンクで引き上げられたのは固定金利です。
変動金利はまったく変わっていません。
参考に、全期間固定金利であるフラット35も2月の適用金利は1月より0.05%引き上げられています。
ニュースでも言われているとおり、住宅ローンの固定金利は長期金利(10年もの国債の利回り)の動向を参考に各銀行が独自に決めています。
今回ニュースで取り上げられたのは、長期金利が6年ぶりの高水準になったことからだと考えられます。
このニュースは新聞でも取り上げられていました。
2月5日付の西日本新聞朝刊です。
今後の動向は そして変動金利は
今回の金利引き上げの背景には、アメリカでの長期金利の上昇の影響があるようです。
長期金利は、アメリカの動向によって日本でも常に上昇下降をしているわけではありませんが、2月2日の財務省発表によると、来月発行される個人向け国債の初期利子は先月募集分より上回るようです。
住宅ローンの固定金利においては、しばらくは小幅な上昇があるかもしれません。
一方、変動金利はどうでしょうか。
実はどの銀行も、変動金利の基準金利はもう12年ほど変わっていないのです。
三井住友銀行は過去20年の金利動向をサイトにアップしていますが、これを見れば確認出来ます。
https://www.smbc.co.jp/kojin/jutaku_loan/shinki/kakokinri.html
固定金利が長期金利の影響を受ける傾向があることに対して、変動金利は日銀の政策金利の影響を受ける傾向があります。
現状では日銀が政策金利を引き上げることは考えにくいので、まだ変動金利が上昇する状況ではないと言えるでしょう。
ただしこれからマイホームを購入して、住宅ローンを取り組むことを考えている人、特にフラット35などの固定金利を検討している人は、今後の金利動向を注意して見ておいた方がよいと思われます。