空き家所有者の経済的負担を抑えて、相続問題解決から解体、売買までをスムーズに行います（3/3）

知り合いもいない土地で、人と人とのつながりを大切にして

　「相手の立場になって考えることを心掛けています」という田中さん。このような思いを抱くようになったのは、ある出来事が影響しています。以前、建売住宅を購入して入居したところ、隣家から「景観が悪くなった」と再三にわたってクレームが寄せられました。ようやく手に入れたマイホームを売却せざるを得なかったのです。

　「とても理不尽ではありましたが、おかげで、相手に寄り添い行動する『心配り』の大切さも学びました。お客さまのために、自分の経験を生かして、家の建て方をアドバイスしています。また、お客さまと一緒にご近所の方々のところにあいさつに行って、みなさんに気持ちよく受け入れてもらえるよう配慮しています」

　田中さんの出身は神奈川県。20年以上海外で生活をしていましたが、子どもの誕生を機に妻の実家の近くである宗像市で開業しました。周囲に知り合いはなく、文字通りゼロからの出発でした。

　「最初のお客さまは、私の事務所が入居するマンションの住人からの紹介でした。お顔を合わすうちに、税金の支払いや水回りの不具合など、いろいろと相談されたのがきっかけです。こうした人と人との縁が大事だと感じます。空き家の売買や管理に限らず、困ったことがあれば、遠慮なくお問い合わせください。私が持っているネットワークを駆使し、お役に立てるよう力を尽くします」

（取材年月：2021年9月）

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