生成AIと毎日向き合っている私の、ちょっとした本音

私は毎日のように生成AIと話をしています。
仕事のこと。
コラムのこと。
新しく学んでいること。
これからやってみたいこと。
ときには、
「こんなことを考えているんだけど、どう思う?」
と相談することもあります。
長く使っていると、あることに気づきます。
それは、
自分のことを知ってもらうほど、AIとの会話が変わってくる
ということです。
今回は、
AIに「私のこと」を知ってもらうとはどういうことなのか。
そして、それによって何が変わるのかについて考えてみたいと思います。
同じ質問でも、人によって答えは違う
例えば、
「これから新しいことを勉強したい。何がおすすめ?」
とAIに質問したとします。
これだけでも、いろいろな提案をしてくれるでしょう。
でも、
20歳の大学生と、
40歳の会社員と、
65歳の私では、
おすすめする内容は同じでしょうか。
当然、違います。
さらに、
何のために勉強するのか。
どんな仕事をしているのか。
これまで何を経験してきたのか。
パソコンはどのくらい使えるのか。
何に興味があるのか。
こうした背景によっても答えは変わります。
つまりAIも、
「誰に答えているのか」
が分かった方が、その人に合った提案をしやすくなるのです。
「私は初心者です」だけでも答えは変わる
難しいことをする必要はありません。
例えば、
「Pythonについて教えてください。」
と質問する場合。
そこに、
「私はプログラミング初心者です。専門用語をなるべく使わず、小学生に教えるように説明してください。」
と加える。
これだけでも回答は変わります。
逆に経験者なら、
「基本的な説明はいりません。実際のコードを中心に説明してください。」
と伝えればいい。
AIに自分のレベルを伝えることは、
人間に何かを教えてもらうときと同じなのです。
「何をしたいのか」を伝える
私はここが特に大切だと思っています。
例えば私なら、
単に、
「Pythonを勉強したい」
だけではありません。
Pythonを完全にマスターすることだけが目的ではなく、
「生成AIとプログラミングがどうつながっているのか知りたい」
「仕組みを理解したい」
「自分でも何か作ってみたい」
という目的があります。
この目的をAIに伝えると、
おすすめされる学習方法も変わってきます。
つまり、
何を聞くかだけでなく、なぜそれを聞いているのかを伝える。
これが重要なのです。
私とAIの会話が変わってきた理由
私は長い間、生成AIを使ってきました。
その中で、
自分がどんな仕事をしてきたのか。
何に興味を持っているのか。
何を勉強しているのか。
これから何をやってみたいのか。
さまざまな話をしてきました。
そのため、
単なる一般論ではなく、
「あなたの場合なら、こういう方法もあります」
という会話ができる場面が増えてきました。
私はこれを、
「AIが自分専用の相談相手に近づいていく感覚」
だと思っています。
これは人間関係と少し似ている
初対面の人から、
「私に合う仕事を教えてください」
と言われても、
なかなか答えられません。
その人が何を経験してきたのか。
何が得意なのか。
何が好きなのか。
どんな生活をしたいのか。
分からないからです。
でも長く付き合っている人なら、
「あなたなら、こっちの方が向いているんじゃない?」
と言えることがあります。
AIとの付き合い方にも、
少し似たところがあるのかもしれません。
ただし、何でも教えればいいわけではない
ここで、とても大切なことがあります。
AIに自分のことを知ってもらうと便利だからといって、
何でも入力してよいわけではありません。
例えば、
パスワード。
クレジットカード番号。
銀行口座などの重要な金融情報。
仕事上の機密情報。
他人の個人情報。
こうした情報を安易に入力するべきではありません。
AIを便利に使うことと、
情報を安全に扱うこと。
この二つはセットで考える必要があります。
「自分を知ってもらう」と「秘密を教える」は違う
AIに知ってもらうと役立つのは、
例えば、
自分の目的。
経験。
知識レベル。
興味。
文章の好み。
仕事上の役割。
こうした、
回答を自分に合わせてもらうための背景情報
です。
つまり、
「自分を知ってもらう」と、
「何でも秘密を教える」
ことは違います。
ここはしっかり区別しておきたいところです。
AIは「自分専用」に近づいていく
生成AIの面白さは、
同じAIを使っていても、
使う人によってまったく違った存在になることです。
ある人にとっては、
文章作成の助手。
ある人にとっては、
勉強の先生。
ある人にとっては、
アイデアを出す相棒。
そして私にとっては、
仕事や学び、新しい挑戦について一緒に考える相談相手でもあります。
使い方によって、
AIとの関係は変わっていきます。
Today's English Phrase
"Know me better."
(私のことをもっと知って。)
今回のテーマをシンプルに表した言葉です。
ただし、
何でも教えるという意味ではありません。
自分は何をしたいのか。
どんなレベルなのか。
何を大切にしているのか。
AIが答えるために必要な背景を伝える。
そうすることで、
AIから返ってくる答えも変わってきます。
最後に
生成AIを使い始めた頃、
私はAIを、
「質問すると答えてくれる便利な道具」
だと思っていました。
でも長く使っているうちに、
少し考え方が変わってきました。
自分の考えを伝える。
目的を伝える。
経験を伝える。
AIの意見を聞く。
違うと思ったら反論する。
またAIが答える。
このやり取りを繰り返していくと、
AIは単なる検索の代わりではなく、
「自分と一緒に考える相棒」
に近づいていきます。
ただし、
AIにすべてを預けるわけではありません。
自分で考える。
自分で判断する。
大切な情報は自分で守る。
そのうえでAIの力を借りる。
これも私が大切にしている、
「ヒューマンAIバランス」
です。
AIを自分に合わせる。
でも、
自分自身までAIに合わせない。
そんな付き合い方が、
これからの生成AI活用では大切になっていくのではないでしょうか。
次回は、
【第20回】AIはあなたのことを、どこまで覚えている? ―「記憶」と上手に付き合う方法
について考えてみたいと思います。
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