管理職こそビジネスマナーⅡ
管理職こそビジネスマナー
年を重ねると、間違った敬語をつかったとしても誰も指摘してくれない。
自分でも間違っていることに気づかないまま話をしている管理職がどれほど多いことか。
例えば、取引先企業へ電話をかけて「社長は、おられますか?」
全国で通用する敬語としては、
親しい取引先であったとしても、まず名乗ることが必要だろう。
もちろん、長年のつきあいだから声だけでわかるという場合もある。
ただ、「社長は、おられますか?」はどうだろう。
本来であれば、社長の〇〇様は・・・と言ってほしいが、
そこは省いても問題ないとしよう。
おられますか?である。
「いる」「います」が変化する謙譲語として、「おる」「おります」となる。
敬語をつくるときは、変化するか、付加するか、どちらかである。
「おられますか」は、「おる」に尊敬語の助動詞 られる を付加したことになる。
「いらっしゃいますか?」と下記のように言うのが良い。
記
「社長の〇〇様は、いらっしゃいますか?」
「社長は、いらっしゃいますか?」
しかし、関西より西の地区では、
「おる」は、自分や周囲の「いる」状態を表現する際に遣う。
目上の方に対して遣う場合は、「おられる」と遣う。
方言(地域言語)であるため、一概に間違いとはいい難い。
関東で話す際には、「いらっしゃいますか?」を遣った方が良いことだけは間違いない。