「新陳代謝の一年がスタートします!」
「このちゃぶ台、 私でもう四代目なんです「グラグラして使っていて、危ないんです・・・。」
・・・。」
と、新居浜市・Y様親子がご持参してくれました。
現在お使いいただいているY様で、四代目ということは、もう100年以上も前に作られたちゃぶ台なんですね・・・。
修理作業前/お預かりしたちゃぶ台です。
「どうです~このけやき一枚板の天板」
このちゃぶ台は、けやき一枚板で作られてる、とっても趣のあるものです。
脚の形も個性的です。
時々、似たようなちゃぶ台の修理をお受けしますが、私的にはこの雰囲気がとっても好きです。
修理作業中①/脚の分解作業
「ちゃぶ台がグラグラする!」というには2つの理由があります。
1つ目は、天板の反り!
2つ目は、脚の取り付けが抜けかかってる!
そのため、まずはじめに、4本の脚を取り外しました。
脚を取り外したのちに、取り付け用のアリ組み部を入念に調整 → 掃除してから改めて取り付けして水平盤(ガラスの厚盤)の上にてバランス確認をしました。
向って右手前の脚が水平盤(ガラスの厚盤)から数mm浮いているのがわかります。
修理作業中②/水平バランス調整作業
当店で、水平バランス調整をするには、“あさり” の無い横切りのこぎりを使い、微妙なカット作業をしています。
脚先をカットしたいヶ所には、天板にマスキングテープで印をつけて間違わないようにしています。
カットした脚のウラは、少し研磨して、植物性オイルで塗装作業もしました。
修理作業後/ちゃぶ台のバランス調整作業ができました。
すべての作業ができますと、入念な掃除に上、当店の「リノベーション家具がある暮らし」のステージにて写真取りしました。
ちゃぶ台の脚4本が、しっかりと畳についていますので、安心してお使いいただけると想います。
Y様、ご依頼いただきありがとうございました。土岐泰弘
NHK四国「四国ヒューマン」で私の仕事ぶりが放送されました。
私の仕事の題名は、「思い出も再生する家具修理」です。
NHKスタッフ様との約1ヶ月近い打ち合わせやロケを経て、8月11日(水)に放送されたのです。
この放送を通じて・・・
「ものを大切にしている。」というよりも、
「ものに染み込んでいる思い出を大切にしている。」
というお客様が増えてきていることに、改めて気が付きました。
(下は放送中の画像より抜粋しました。)
『家具って「家の道具」って書くじゃないですか』
『ですから、家族の想い出や歴史が徐々に染みていくものだと思うんですよ』
『そういう意味では、すごく貴重なものだと僕は思ってやっとるんですよ』
この気持ちを肝に銘じ、これまでに増して襟を正していきます。
撮影にご協力いただいたたくさんのお客様、NHKスタッフのみなさま、心から感謝いたします。「ありがとうございました。」土岐泰弘