青田買い
オープンを明日に控えた炭火焼鳥鶏心(焼き鳥店)にて、弊社で求人および面接・採用業務を担当させていただきました。結果的に200名以上の応募者から10名を選出する形となり、採用基準を満たした方々を選びましたが、実際には働き始める前に辞退する方や、連絡なく出勤しない方も見受けられました。人材育成の専門家である我々が選考を行っても、このような現実があることから、採用活動の難しさを改めて感じています。
さらに、特に学生アルバイトが中心の応募者の中には履歴書を持参しない方も多く見受けられました。この点については「育成のしがいがある」と捉えることもできますが、社会経験の浅さや基本的なビジネスマナーが身についていないケースと捉えることもできます。高卒の社会人1年目の若者と同年代であっても、学生バイトの場合は職場で求められるレベルには及ばないことが多いのが現状です。
飲食店で学べることと採用の課題
採用活動において、募集人数が少ない場合には「なんとか人数を揃えよう」とするあまり、基準を甘くしてしまいがちです。この結果、採用後のミスマッチが発生し、辞職や勤務態度の問題に繋がることがあります。特に飲食業界では、業務内容が多岐にわたるうえ、接客業務においては顧客対応の質が重要です。そのため、採用時には「今できる人材」だけでなく、「伸びしろがある人材」を見極める視点が求められます。
また、飲食店では基本的な業務スキル以上に、人としての在り方を学べる場でもあります。その中でも特に重要なのは、「笑顔で公平に接する」という姿勢です。これは、どんなお客様にも、どんな同僚にも変わらない態度で接することで、職場の雰囲気を明るくし、信頼関係を築く基盤となります。この姿勢は、飲食業界だけでなく、社会人として幅広く通用する大切な価値観でもあります。
アルバイト育成の具体的な取り組み
学生アルバイトの場合、社会経験がないことをデメリットと捉えがちですが、逆に「職場で初めての社会経験を積む」機会として捉えることができます。これは育成の観点から見れば、大きな可能性を秘めています。我々人材育成コンサルタントは以下のような取り組みを通じて、彼らの成長を支援していきます。
マナー教育
挨拶や言葉遣い、接客態度など、飲食業の現場で求められる基本的なスキルを徹底的に指導します。「笑顔で公平に接する」という飲食店で学べる精神も、この中で自然に身につけてもらいます。
チームワークの醸成
アルバイト同士の連携を促し、職場での協力体制を築くことを重視します。個々の強みを活かしながら、全体の生産性を向上させることを目指します。
主体性の育成
若い世代に多い「指示待ち」から脱却させ、自ら考え行動できる人材に育てます。たとえば、自分の業務に関する改善案を提案する機会を設けることで、責任感を養います。
フィードバック文化の導入
定期的な面談を通じて、個々の成長を確認しながら、具体的なフィードバックを提供します。これにより、自己理解を深め、自分の改善点を自覚する機会を増やします。
炭火焼鳥鶏心(焼き鳥店)という現場でのアルバイト経験は、若い人たちにとって「社会人への第一歩」を踏み出す絶好の機会です。特に笑顔を絶やさず、公平に接するという基本姿勢を通じて、仕事だけでなく人間関係においても成長できる場を提供できます。
我々人材育成コンサルタントは、採用から育成までのプロセスを通じて、彼らが「未来の優秀な人材」として羽ばたく手助けをしていきたいと考えています。その成果が、職場の発展だけでなく、社会全体に良い影響を与えると信じています。