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聴く力

森田晴夫

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テーマ:人材育成

聞く力

会話と対話の違い

「会話」は、二人あるいは少人数で友好的にお互いに話を進めることであり、たわいのない日常のやりとりも含まれます。一方、「対話」は「会話」の中のひとつで、二人がお互いに向かい合って話すことであり、関係性を築くためのコミュニケーションの意味合いが強いものです。コミュニケーションを取る、もしくは強化する場合は、単なる「会話力」を強化するのではなく「対話力」を強化することが重要です。

対話力の重要性

対話力が強化されると、自分と反対意見を持つ部下がいた場合でも、より建設的なコミュニケーションが可能になります。部下が「YESマン」になることをコミュニケーション能力が高いと誤解していないでしょうか?真のコミュニケーションは送信と受信が必要不可欠です。送信(会話力)だけでなく、受信(聴く力)にも目を向ける必要があります。

聴く力の重要性

コミュニケーションの成功には、相手を理解し、自分の話を一方的に伝えるのではなく、相手に合わせて行う必要があります。例えば、アメリカ人とコミュニケーションを取るなら英語で伝え、子どもとコミュニケーションを取るなら子どもにも理解しやすい言葉で伝えるべきです。同様に、部下とコミュニケーションを取る場合も、部下に理解しやすい言葉で伝える必要があります。「何回言ったらわかるんだ?」というフレーズは、伝える側の問題とも言えるのです。

上司の聴く力の強化

上司が部下のコミュニケーション能力が低いと感じる場合、まずは自分の「聴く力」を強化し、部下を理解しながら伝える必要があります。「聴く力」を強化することで、「受け取り方」を自由に変えられるようになります。これは「リフレーミング」とも呼ばれ、物事を見る枠組みを変えて別の視点から見直すことです。

リフレーミングの種類

リフレーミングには、「状況のリフレーミング」と「内容のリフレーミング」の2種類があります。「状況のリフレーミング」では、状況を変えることで成果を出すことができるという考え方をします。ある状況においては機能しない資質でも、他の状況においては役立つ資質になります。「内容リフレーミング」では、この出来事には他にどんな意味があるかという考え方をします。

リフレーミングの効果

リフレーミングは、コミュニケーション心理学NLPの考え方で、物事を違う見方で捉えて気分や感情をコントロールする方法です。職場では一丸となって問題を乗り越える必要がありますが、コミュニケーションがぎくしゃくして一丸となれない職場も多いです。そうするとストレスが増え、仕事が効率的に進められないかもしれません。

コミュニケーションの質の改善

職場の雰囲気改善には、コミュニケーションの質の改善が大切です。特に管理職は、コミュニケーション能力の向上に取り組むべきです。その際、「聴く力」に重点を置くのがおすすめです。聴き上手な上司がいるだけで、その職場の雰囲気は柔らかくなるでしょう。

聴く力と客観性

「聴く力」とは、客観的に事実だけを捉える力とも言えます。すべての事柄は、それに対してどう反応するかによってストレスの大きさが変わります。メリット・デメリットを冷静に分析してから反応すると、また違った結果になるかもしれません。「聴く力」が強化されると、受け止め方をコントロールする力が強くなると捉えてください。そうすることで、かなりのストレス軽減が期待できます。

まとめ

コミュニケーションが上手くいかない理由のひとつは、相手を理解せずに自分の話を一方的に伝えようとすることです。相手に合わせたコミュニケーションを心がけ、聴く力を強化することで、職場の雰囲気を改善し、ストレスを軽減することができます。管理職は特に、「聴く力」を強化することで、部下とのコミュニケーションを円滑にし、より良い職場環境を築いていくことが重要です。

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森田晴夫
専門家

森田晴夫(人材育成コンサルタント)

株式会社ニコネクト

「従業員の定着率は売上に比例する」をスローガンに、組織のコミュニケーションを円滑にする人材育成コンサルティングを提供し、定着率向上と離職防止をサポート。求人・採用支援や360度評価の提供も。

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