デフォルト回避と金価格
冷夏となるのかと思いましたが、どうやら違うようです。
今年もまた猛暑との戦いになりそうです。
熱中症には十分に注意しましょう。
さて今日は「予測が難しい状況ですが…」というお題です。
31日にアメリカで利下げがなされるのではないかという観測が広まっています。
もし利下げが行われると「10年ぶり」なのだそうで、これまでの金融政策からガラッと変わる可能性が出てきました。
本を正ただせばアメリカで「利上げ」がなされることが金融政策の「出口戦略」だと言われてきました。
利上げがなされてはじめて「不況から脱した」と言えるという事だったと理解しています。
ですので、オバマ大統領の時代から「利上げ」がなされるかどうか、このコラムでも追いかけてきましたしトランプ大統領になってからは「利上げ」がなされることで世界経済への明るい兆しとして認識していました。
しかし、31日にアメリカで利下げがなされるということは「不況というトンネルが目前に迫っている」という状況に陥っていると思われます。
前回のコラムで
”どうやら企業の業績が相当深刻な状況になっているようです。”
と書きましたが、恐らく正しいと思います。
オバマ大統領からトランプ大統領に変わった際、これまでの経験則による予測が一時成り立たなくなりました。
(このことは、過去のコラムに書いていますので、お時間のある方はご覧ください)
今回、これまでの経験則がまた成り立たなくなる可能性があります。
なにしろ「10年ぶり」の金融政策転換なのですから。
しかし、これまでの予測に従えば「こう動くハズ」だという予測を行ってみます。
もし「利下げ」が行われた場合、このような流れになると予想されます。
アメリカで利下げがなされる
↓
資金が新興国に流れる
↓
新興国の通貨が上がり米ドルが下がる
↓
結果として円高に振れる
↓
輸出業を中心に企業業績が円高で圧迫される
↓
株価が下がる
日本にとってアメリカの利下げは「円高株安」を招く要因になりかねません。
もしかすると、新興国でも利下げが行われた結果、新興国の通貨が上がるということは無いかもしれません。
しかし、この場合でも日本が現状よりもさらに金融緩和を行うことが難しい為、結果として円高に振れるのは避けられないでしょう。
となると、金買取価格にとって「円高」は「金買取価格下落」の要因となりますので、31日以降、金買取価格は「下落」の圧力を受け続けることになります。
では、最新の金買取価格を見てみましょう。
2019.7.30 金買取価格
純金 インゴット
¥5,220-
前日比+30円
1g=5,220円というのは、過去に例を見ない相当高い水準なのですが、これまで説明したように今までの経験則から予測すると「金買取価格下落」の予測が成り立ちます。
これまでの経験則が成り立つのでしょうか。
はたまた、10年ぶりの利下げでこれまでの経験則が成り立たなくなるのでしょうか。
それではまた、次のコラムでお会いしましょう。
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