ルイヴィトンとオードリーヘプバーン
ニュースで「梅雨前線が戻ってきそうです」と、不思議な事を言っていました。
いやはや、これまで私達が思っていた梅雨や夏とは、全然違ってきてしまいましたね…。
何とも言えない異常な気候になってきていますが、なんとか夏を乗り切りましょう!
さて今日は「ダイヤモンドの価値は大きさではなく重さです」というお題です。
このコラムでもずいぶん前に書いたような気もしますが、最近このコラムの読者になってくれている方々に向けて、もう一度、書いてみたいと思います。
池田質舗では、ダイヤモンドの指輪、ダイヤモンドのネックレス、はたまたダイヤモンドルース(裸石)など、毎日様々なダイヤモンドの買取を行っています。
当店にダイヤモンドをお持ちになるお客様は「小さいダイヤなんですけど値がつきますか?」というような事をおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
そういった場合、まずご説明するのは「ダイヤモンドは、大きさではなく重さで価値が変わるんです」という点です。
皆様ご存知の通り、ダイヤモンドを表す単位として「カラット」という単位があります。
深夜の通信販売などの番組では、しきりにこのカラットという言葉を連呼しますので、このフレーズをお聞きになる事も多いと思います。
この「カラット」という単位は、大きさではなく重さを表す単位でして、1カラット=0.2グラムと定められています。
ですので、皆様がよく耳にするであろう「1カラットのダイヤ」という意味は「0.2グラムのダイヤモンド」という意味なのです。
では、ダイヤモンドの価値は重さだけかと言うと、決してそうではありません。
次のポイントは、ダイヤモンドの色(カラー)です。
基本的にダイヤモンドは無色透明であればあるほど価値が高まります。
それは、無色のものほど光を通過させるので、結果として、ダイヤモンドがきれいに光輝くからです。
ですので、ダイヤモンドのカラーによってもダイヤモンドの価値が大きく変わります。
さらに、ダイヤモンドの価値を考える場合出てくるのが、クラリティ(透明度)という言葉です。
このクラリティとは何かと言いますと、ダイヤモンドは炭素の結晶体なのですが、この炭素が結晶化しきれなかった部分がかすかに残っている場合があります。
この内包物(結晶化しきれなかった部分)をインクルージョンと呼び、このインクルージョンが少ないダイヤモンドほど価値が高まります。
そしてこのインクルージョンが少ないダイヤモンドほど、クラリティが高いと評価されるのです。
ですので、このクラリティもダイヤモンドの価値を大きく影響します。
では最後に、ダイヤモンドの価値を決める要素としてダイヤモンドのカットをご説明します。
これまで、カラット、カラー、クラリティと説明してきましたが、これらの要素は自然が作り出したいわば「人間の力ではどうしようも無いもの」です。
しかしこのダイヤモンドのカットという点は、人間の手を加えることでよりダイヤモンドを光り輝かせることが出来る可能性が出てくる要素です。
言い換えると、職人の「腕の見せ所」といった所でしょうか。
ですので、このカットという点もダイヤモンドの価値に大きく影響します。
まとめますと、皆様がよく誤解している「ダイヤモンドのカラット=大きさ」ではなく「ダイヤモンドのカラット=重さ」です。
さらに、ダイヤモンドの価値はカラットだけでなく、カラー・クラリティ・カットといった要素でも大きく変わります。
例えば、某有名ブランドのブレスレットについているダイヤモンドをルーペで見ますと、ダイヤモンドの光具合、ダイヤモンドの光る方向がビシっと揃っています。
これは、ダイヤモンド素材そのものの良さ、ダイヤモンドのカット技術、そして、ブレスレットへのきちんとしたダイヤモンドセッティング、これらがトータルで高いレベルにあるからこそ、ビシっと揃っているのです。
こういったダイヤモンドの査定は非常に難しく、チェーン店の質屋やチェーン店の買取専門店では査定しきれない事が、多々あるようです。
それは、機械に頼ったダイヤモンドの査定では、本当に高いグレードのダイヤモンドには対応出来ないからです。
結果として、安く買い取ろうとする(=安全策をとる)という事につながり、せっかくの高いグレードのダイヤモンドが台無しになってしまいます。
ダイヤモンドの査定価格は、お店によって大きく変わります。
可能な限り色々なお店を回って、査定価格を比較することが大切なのではないかと思います。
それではまた、次のコラムでお会いしましょう。
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