ブランド料
さて、第7回のコラムですが、正規品と並行輸入についてお話したいと思います。もちろん正規品を買うに越した事はありませんよね?でも、一体何が違うのでしょうか?
例えば、ロレックス・オメガなどの時計には、正規品と並行輸入品があります。
正規品の場合は、「スイス」→「日本輸入代理店(または日本法人)」→「各ショップへ」という流通経路を辿ります。
では、並行輸入品の場合はどうでしょうか。並行輸入品の場合、「海外正規店」→「現地買い付け業者」→「並行輸入業者」→「並行輸入品販売業者」→「各ショップへ」という流通経路を辿ります。
と、このように流通経路が正規品と並行輸入品では異なります。言うまでもなく、正規品の方が流通経路がハッキリしていて、安心出来ますね。
逆に、並行輸入の場合、どんな経路で流通してきたのか不明な部分があります。偽物や改造品といったものは論外ですが、本物であっても盗難品や窃盗品などの事件に関わるお品物である可能性があります。
また、並行輸入品の場合、お品物が店頭に並ぶまでに、既に何年か経過してしまっている可能性があります。これは保証機関に関わってきまして、「当店の5年保証付きです」というような保証の付き方がされている場合、既にメーカー保証が切れてしまっている事への対応策だったりします。
ここまでお話してきますと、なんだか並行輸入品がとても悪い印象ですね。では、並行輸入品の良い所は何でしょうか?
それはズバリ、お値段です!
お品物にもよりますが、一般的に、正規品よりも並行輸入品の方が安い値段で販売されています。いわゆる円高の恩恵を受けやすいのも並行輸入品の特徴かもしれません。また、並行輸入の場合、日本未入荷(正規店では入荷しないお品物を含む)のお品物を買うことができる場合があります。これも並行輸入品の良い所だと思います。
このコラムを読んで、皆様はどちらのお品物を買いたいと思われましたか?
「やっぱり正規品が良い!」という方もいれば、「本物が少しでも安いなら並行輸入品で十分!」といった方もいらっしゃるでしょう。
では最後に、少しだけ補足します。並行輸入品の最大の弱点は、偽物かもしれない、という不安ですよね?過去には偽物が多く出回る時代もあったかもしれませんが、現在では、通関(税関)が非常に厳しくなり、偽物はそう簡単には日本国内に入って来れなくなっています。ですので、偽物かも?という心配は、あまりなさらなくても良いと思います。(但し、きちんとした信頼のおけるショップで買う事が前提です)
どちらが得か・・・
どちらを選ぶか・・・
悩むのも楽しんでは如何でしょうか。
少しでも、皆様の暮らしのお役に立てれば幸いです。
それでは、また、次回コラムでお会いしましょう。