第4の発達障害「発達障害の誤診断?」

矢田美麗

矢田美麗

テーマ:発達障害について

千葉県​ 市川市 船橋市のピアノ教室〜発達障害ピアノレッスン【My Piano room】の矢田美麗です(^^)
 
今日は以下について投稿してみたいと思います。




褒める子育て・褒めない子育て

 
子どもを「褒める」って、なかなか難しかったりします。
だって子どもって自然に成長していきますから、気がつけばあんなことやこんなことが出来るようになっていて、その「出来たこと」ってだんだん「出来ていて当たり前のこと」になってしまうから、日常に溶け込んでしまうんですね。
思えば、子どもが自分1人で箸を使ってご飯を食べられるようになって、
子どもが自分1人で靴を履けるようになって。
今となってはそれらの行動を子どもが起こしても褒めないですものね。
 
その、ごく「当たり前に出来ること」が増えてくると、親は「褒めることを忘れてしまう?」大袈裟ですが、もしかしたらそんな感じなのかも知れません。
 
私自身は、親にあまり褒められずに育ったものですから、自分の子どもは「褒めて育てよう」としてきたつもり。。です。
ですが、靴を履いたくらいじゃ今は褒めないですね笑。
 
子どもは褒めて成長する、という一方で、「褒めない子育て」というのもあります。
例えば「いい子ね」とか「上手よ」といった言葉は「あまり良い褒め言葉ではない」という具合でしょうか。
結果じゃなく経過を褒めるなんて言いますしね。結果ばかりで「良い点取ったね」と褒めても、「良い点じゃなければ褒めてもらえない」となりますから、頑張った経過を認めてあげることはとても大切です。
 
 

放置系の子育ては第4の発達障害になりやすい?

 


放置系の子育ては「人との関わり」を学ばなくなるのでやめてほしい、という記事を前に書かせていただきました。
放置系の子育ては、その「愛情不足」から「愛着障害」へと発展してしまう可能性もあると言います。
「愛着障害」は、まさに発達障害と同じような症状が現れると言われていて、これが「第4の発達障害」と言われるものです。
全員がそうなる訳ではないと思いますが、あながち間違いではないかもしれません。
現に、「発達障害」と間違われるといったケースも多いです。
 

発達障害の原因は遺伝要因、環境要因の大きく2つに分けられます。従来は遺伝によるものとされていましたが、近年は様々な研究によって環境要因への暴露が主因ではないかと指摘されています。
 
発達障害は主として生まれる前、胎内で受けたなんらかの環境因子のストレス、ダメージによって発達が阻害されるのに対して、トラウマや愛着障害は生まれた後に不適切な養育、虐待、その他のストレスを受けて発達が阻害されるものだということです。
 
トラウマでも同様に、自己喪失や社会からの離断によって“適応”が阻害されることも、トラウマの生きづらさが発達障害のそれと類似する理由の一つと考えられます。
 
発達障害とトラウマの症状が酷似するということは、これまで発達障害と診断されてきたケースの中に、実はトラウマや愛着障害を原因とするケースが多く含まれている、ということでもあります。
 
発達障害は発達検査などのテストを通じて診断されますが、そうしたテストによっても発達障害とトラウマ、愛着障害とを鑑別することはできません。

 
注目され始めた第4の発達障害
 
では、放置せずに常に見守り、プロンプトを抜かずに構い過ぎてしまったらどうなるでしょう。
 
 

構い過ぎの子育ては場面緘黙と似た症状を起こしやすい?

 
よく体験レッスンにいらっしゃるお母さまで、「この子は人見知りなんです」とか、「人前ではあまり喋らなくて。。緊張してます」とおっしゃる方がいます。
それ、子どもの前では言わないでーといつも思います。だって緊張してるかどうかなんて、本人にしかわからなくないでしょうか?
もちろん親なので、子どもの気持ちはすごくよくわかっていらっしゃると思います。だから、ママってすごいなっていつも思います。
でもね、それをママが本人の前で言っちゃうとね・・・子どもは「あ、私って今緊張してるんだ」とか「私は人見知りなんだ」って思うんですよ・・・
 

ママの言葉は偉大です

 
ママがそう言うなら・・・と、子どもはママの言う通りにしちゃうんです。
「緊張してるよね?」「緊張してるよね?」と言われ続けたら・・・誰だって緊張しちゃいますよね??
 
また、「いい子ね」と言う言葉があまり良い褒め言葉ではない理由も同じで、子どもは「いい子でいなければいけない」となりますから、「いい子でいるためにいい子を演じる」ようになってしまうこともあるでしょう。
 
親にとっての「いい子」とはどんな子でしょうか。
 
他にも、子どもの行動を予測して先回りしてママが行動しちゃったり・・・
子どもが何か言いたそうにしていて、その言葉を予想してママが代弁しちゃったり・・・
 
緊張も、不安も、分からないも、全部「子どもが感じること」です。
 
 

ママは子どもの気持ちを代弁しないで欲しい

 
ママが先に言っちゃうと、子どもは言えなくなります。
ママが先に言うまで待つようになってしまいます。
いわゆる「指示待ち」状態です。
この「指示待ち状態」が続いて、癇癪につながる可能性があることはこちらの記事でお話ししました。
癇癪は、ストレスが「表に出せるパターン」です。表に出せる子は、周りからも分かりやすいですから、まだ周りも気付くことができますが、
表に出せない子はと言うと・・・・
 
ママがその場にいないと、先に答えてくれる人がいませんから人の前でも話せなくなることがあります。
ママがいない時は何をやっても先に指示をしてくれるママがいませんから、当然自信がありません。
それらはあらゆる場面で出てくるようになります。
例えば、自己紹介。挨拶。質問への応答。
そうして、人の前では話をしなくなった!と気付いた親が、慌てて発達検査に行きますが、時すでに遅しです。
人前ではすでに喋ることができませんから、発達検査もうまく答えられるはずもなく・・・・誤診??
なんてことは、あって欲しくないのですが・・・・
 
 

子どもを信じて見守ること

 
子どもの行動を予測して先回りしたり、子どもの発しようとする言葉を遮って先に喋ったり、それって子どもの行動機会や発信機会を奪っていることになりかねません。
私もくれぐれも気をつけなくては・・・と改めて思います。
子どもの成長を見守ること。
案外簡単なようで、ママには難しいこと。でも、とても大切なことです。



関連記事 【発達障害とは】~主な症状~


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矢田美麗(ピアノ講師)

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神経発達症(発達障害)の基礎理解や支援者に求められる知識を学び、発達特性のある子も通えるピアノ教室を運営。独自の指導案を伝える講師養成講座の主宰、音楽療法、演奏家など、音楽を舞台に幅広く活動中

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