発達障害 対処法 に迷ったら③~ハイコントラスト知覚特性とは~
千葉県、市川市、船橋市の【My Piano room】ピアノ・音楽教室、矢田美麗です(^^)
今日は以下について投稿してみたいと思います。
【過去記事】
・発達障害 対応に迷ったら⑥ ペアレントトレーニング
・発達障害 対応に迷ったら⑤ ABA療法とは
・発達障害 対応に迷ったら④ 視覚優位の子は目立つ色を見つけやすい
・発達障害 対応に迷ったら③ 冗談が通じない!?
・発達障害 対応に迷ったら② 夢中になって話を聞いていない
・発達障害 対応に迷ったら① 突然!違う話をし出す
発達障害は自分ではなかなか「気付けない」
昨日一昨日に書いた記事の続きのようですが
過去記事「子どもの発達心理を探る」
過去記事「発達障害は心理学では解決しない?」
発達障害は心理学では解決しない、とするならば、では発達障害はどうやったら治るのでしょうか?
記事にも書きましたように、発達障害は「脳の特性」であるため、根本的な治療方法は現在のところ確立されていないのが現状です。。。
様々な医科学的な治験データはたくさん出ているのですが・・・
そして「原因」も少しずつ解明されてきています。原因が分かれば、治療方法も見えてきますよね。
でも、現時点ではこれといった解決方法がない、とすると、では発達特性がある人はどうしたらいいのでしょうか。
実は発達特性のある人は、自分自身が「発達特性がある」ことに、ほとんどの場合、気付くことが出来ません。
「なんで自分で分からないの?」とその人を責めないであげてください。これも、脳の特性ゆえに起こることで、その人自身にも自分でどうしたらいいのか分からないのです。
逆に言うと、もし自分で気付くことが出来たら、解決も早いのかも知れません。
では一体どうしたらいいのでしょうか。
「今ここ」での自分との向き合い
ゲシュタルト療法なんかでも、「今ここ」での自分での気付き、を促していますが、大切なのは自分でその特性に「気付くこと」、そしてそういう特性と「向き合うこと」、さらに、こういった特性があるからと人に「ヘルプを求めることが出来ること」。だと私は考えています。
例えば、
スケジュールの管理が苦手な人は
まずは自分なりに分かりやすい方法でのスケジュール管理方法を見つけること。
1人で見つけられない場合はぜひ誰かに手伝ってもらってください。
スケジュール管理が苦手な人は・・・例えばですが、よく慌ててミスをしてしまったり、焦って何かを落としてしまったりぶつけてしまったり、人からの頼まれごとをうっかり忘れてしまっていたり。
そんなケアレスミスが多い人は、その「失敗した時」その瞬間に、「今自分はどうしてミスをしてしまったのだろう」と思い直すことが出来れば、自分での「気付き」に繋がる可能性があります。
もしかして、時間に追われていてミスをしたのかも知れない、あるいは、まったく別のことを考えていてミスをしたのかも知れない、別のことを考えていた場合は、何と何のことを考えていたのか、マルチタスクが困難な瞬間だったからミスをしたのか、などなど、
いろいろな「原因」が見つけられると思います。
もしも、「時間に追われていてミスをしたのかも知れない」場合は、スケジュール管理が苦手な場合があるかも知れません。
もしここまで気付くことが出来たら、次は「スケジュールの管理方法」を探してみます。
例えば、週間スケジュールの手帳ではなく月間スケジュールの手帳にするとか。すると、1週間先も2週間先も「目で見える」わけです。
そして「月間スケジュール」の方が、マス自体が小さく、予定をあれこれたくさん書けませんから、マスいっぱいになるほど予定を入れられないという【状況を作る】ことが出来ます。
となると、それほどたくさんの用事を入れずに済むわけで、つまり、時間に追われてパニックになることを防げる可能性が出てくるわけです。
ミスが多い時は、やっぱりそのミスを減らす努力は必要になってきます。
ただ怒られるだけ、は、誰でもいやですものね。
どうしても難しそうな時はヘルプを出す
それでもどうしても時間管理がうまく行かず、予定がいっぱいいっぱいになってしまったとしましょう・・・・・
そんな時はぜひ、人にヘルプを求めてください。
人は人にヘルプを求めていいのです。
例えば、
- 「私は時間に追われるとパニックになるから、もしそうなったら助けて欲しい」
- 「そうやってパニックになっている時は案外自分では気付けないので、教えて欲しい」
などと伝えます。
時間に追われる前に予め人に伝えておくことで、自分自身も気が楽になりますし、まわりの人もきっと気を付けてみてくれると思います。
周りの人の理解も大切なヘルプです。
失敗ばかりする人がもしも身近にいたら、「何か手伝って欲しいことはある?」と、声をかけてあげて欲しいです。
自分に向き合うことは自分を責めることではない
今日の記事の中で私が一番言いたいのは、発達特性のある人やケアレスミスの多い人はぜひ、
自分で自分を責めないで欲しい
ということ。
もしもミスが続いてしまって、もしもその時に「ミスをした原因」を見つけることが出来たら、
気付けた自分をぜひ褒めて欲しいと思います。
気付くことが困難な特性なわけですから、気付けることはすごいこと。
気付くことが出来ただけでも、すごいんです。
しかし、もしもそんな自分を責めてしまったら、責めてしまった自分を責める必要もありません。
もしも自分を責めてしまったら、「あ、また自分で自分を責めちゃったね」と自分と「向き合えばいい」のです。
カウンセリングや心理療法でよく聞く(見る)謳い文句に、
「あなたは変われます」とか、「あなたは自分を好きになれる」とかありますよね。
でも、私の考え、「変わる必要はない」と思います。あなたはあなたなのですから、「あなたを嫌いなあなたもあなた」なのだと思うからです。
もしも「自分嫌いの自分を無理やり好きになろう」としたら、ますます「自分自身が分からなく」なります。
だって自分のことを嫌いなことが自分なのですから、それを無理に好きになろうとすることは、「自分を嫌いになる自分を否定すること」になってしまいます。
自分を否定する必要は一切なくて、むしろ「否定してしまう自分と向き合うこと」の方が大切だと思います。
それが、本当の意味での「自分との向き合い」であり、自分を認めることの第一歩になると考えています。
自分を責めずに、そして、自分を責めてしまった自分も責めないで欲しいと思います。
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