コロナ禍で地価は下がると言いましたが、実際には上がりました。
レインズを運営する公益財団法人東日本不動産流通機構の7月度の調査が出て一週間が経っていました。
先月に6月度報告を見て、これはV字回復の始まりだ!と感じましたが、ことはそんな単純な問題ではなく、7月においてはまだ混迷している雰囲気が色濃くなっています。確かにコロナ禍においては第2波に襲われ、重症者数はそれほど増えなかったものの、陽性者数が増大し、思ったより長引いたなという感想を多くの人々が持ったことが原因としてあるかもしれません。
今回は、公益財団法人東日本不動産流通機構の7月度の調査から、中古住宅に絞って、東京都、千葉県、千葉総武地区(市川市、船橋市、鎌ケ谷市、浦安市、習志野市、八千代市)、千葉常磐地区(松戸市、柏市、我孫子市、流山市、野田市)について、1月~7月の価格推移、対前月比推移、対前年同月比推移の3つのグラフを作成し、視覚的にイメージして頂こうと考えました。
正直申し上げますと、市場は混乱している状況であり、綺麗なグラフというものは得られませんでした。
よって、目で見て、なんとなくこんな雰囲気というイメージを持って頂こうと考えました。
価格推移
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価格の推移では東京の底が4月、千葉県の全ての地区の底が5月となっています。6月の段階ではこのままV字回復に向かいそうでしたが、千葉県、千葉総武地区が7月に入り若干下落しました。ただし、底を割るような下落ではないため、希望的見地からは、回復までの過程の一つとも言えると思います。
対前月比推移
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対前月比推移となるとギザギザになってしまいます。ただ、やはり5月時点が一番マイナスに振れており、6月に回復、7月にまたやや下落傾向という推移が読み取れます。
対前年同月比推移
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こちらは対前月比推移と似たようなグラフですが、千葉県総武地区の底がずれてしまっていますが、やはり5月は3つの地区が底であり、6月には回復し、7月にも回復基調が3つの地区で見られている状況が分かります。
ちなみにご参考までに、昨年と今年の7月の価格を比べた場合、東京は+2.6%、千葉県は-4.2%、千葉総武地区は+3%、千葉常磐地区は+7%となっており、7月だけの年間変動率で見ると、一つの地区を除き上がっています。
これは、今回調査の対象を限定して行ったため、全体的な傾向とまでは言えませんが、一つの傾向として覚えておいてもよいのではないでしょうか。
現在、第2波が徐々にピークアウトしそうな気配ですが、まだまだ油断はなりません。なんとかこのまま収束してくれることを祈りつつ、状況を見守りたいと思います。