第二創業:僕が勝ったわけじゃない、真実が勝った! <浦安・市川の中小企業支援コラム>
近年、行動経済学という言葉を頻繁に目にするようになりましたが、THE21は11月号で「今さら聞けない行動経済学」と題して、特集を組んでいます。経営コンサルタント坂口氏の記事を中心に実務への応用のヒントを、以下要約抜粋して紹介致します。
人間の不合理な選択を調査し法則を発見し活用せよ!
伝統的な経済学では「人間は経済的な合理性に基づいて行動する」ことが大原則とされてきましたが、実際には人はしばしば不合理な選択をします。行動経済学はそのような「ズレ」や「クセ」を様々な調査や実験から探り出していく学問です。では、行動経済学を効果的にビジネスへ応用するにはどうすれば良いか。幾つか例を挙げてみましょう。
某アイドル事務所はライブの際、ファンの席を住んでいる地域別に分けたと言います。そうすることで「たまたま」帰り道が一緒になったファン同士が仲良くなれば、同調効果が働いて次のライブには一緒に来てくれるかも知れない。「ピーク・エンドの法則:人は何かを思い出すとき、尤も盛り上がった瞬間と最後の瞬間を思い出す」により、ライブの記憶が更に良いものになるかも知れません。また、日用品メーカーでは、子供向け商品の利益率をかなり低く設定していると言われています。「現状維持の法則:人は特別な理由がない限り、現状を維持して過去と同じ選択をしやすい」を期待し、将来に渡って買い続けてくれる優良顧客を育てる手法です。然し、前者の場合、アイドル達のパフォーマンスの素晴らしさがなければ、後者の場合、購入者を長年惹きつけるだけの品質がなければ、いずれの手法も通用しません。行動経済学は良い商品・サービスをもっとシッカリと評価してもらう為の手法なのです。
当たり前のことを当たり前に継続し習慣化せよ!
その良い商品・サービスを生み出す為に大切なことは、無印良品が、顧客のニーズを集め、試作し、フィードバックを受けるという基本サイクルをとことん回して行くように、当たり前のことを当たり前に継続して、習慣化してゆくことに尽きるのです。
大きな流れを読み取り求められる新事業に果敢に挑戦せよ!
ゴールドラッシュ時代のアメリカで一番儲けたのは、「バンドワゴン効果の法則:人は多数がとる行動と同じ行動をとる」により集結し、一山当てようと金を掘った多くの採掘者ではなく、ツルハシや服や交通網を提供する事業を行った人達だったのです。このように、法則は一面の真理に過ぎないのです。むしろ、いつの時代でも、世の中の大きな流れを読み解き、必要とされる新たな事業を生み出すことに果敢に挑戦することが求められるのです。
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