コロナ禍の”迷いが晴れる“稲盛名言録 <浦安・市川の中小企業支援コラム>
6月末の中間決算の売上・利益はともに過去最高、Forbes(11月号)が特集した「最強のサステナブル企業100社」で、経営者の「発言一貫度」ランキングで第1位に輝いたユニ・チャーム高原社長が、その経営の神髄を語る。以下要約抜粋して紹介します。
おまえのせいで株価が下がるんじゃ!
「おまえのせいで株価が下がるんじゃ!」 2001年6月、私の社長就任を承認して頂く株主総会当日の朝、前社長の父は仁王立ちになって私を指さし、こう言い放ったのです。当社は、カリスマ経営者の父の力で、田舎の建材メーカーから生理用品・紙おむつのメーカーへと変化を遂げたベンチャー企業でしたが、2年連続で営業利益が減少し、多角化経営の縮小や指示待ち体質の社風を変えることが急務でした。
中途半端では改革は前進しない!
新しい会社のシンボルマークをつくり、「アジアでNO.1の吸収体メーカーになる」との新たな経営ビジョンを掲げ、本社移転、組織体制改革など、「中途半端では改革は前進しない、全てを変えなければ変革の実はあがらない」と、多くの変革を進めました。
言葉は「結晶化」するまで繰り返せ!
私は当時から今日までメールマガジンを毎週書いて、全社員に変革の必要性や内容を伝え、彼らの意見を言下に否定するのではなく、言葉を尽くして訴えました。社員に理解し、納得し、共感してもらうためには、一貫性のあることを結晶化するまで言い続けないといけません。
仮説・検証のクセをつける!
“行動予定の作成→予定の実行→効果の検証→検証に基づく次の行動予定の作成”という循環を週単位で回し、仮説・検証のクセをつける経営手法も導入しました。海外展開の勝負どころは、その国のGDPレベルが一定のラインに達したら、確実に、そして効率的に生理製品や紙オムツなどを投入し、果実を取りにいくことに尽きます。その際には、この仮説・検証のサイクルをすばやく回していくことが最も実効性が高いのです。こうしてみると、当社は、如何にもベタなことを「しつこく」やり続けているだけです。
AI時代でも、共感できなければ、人は動かない!
いずれAIが経営者の代わりになるともいわれますが、AIは他者に『共感できない』と思うんです。むしろ、その世界での経営者に必要なのは、“人とAIへの『共感力』”。AIが最適解だと提示した案に対して『自分の考えていることがまったく一緒だ』と共感できるかどうかです。共感できなければ、人は動きません。共感出来ない提案は無視します。“揺らぎのない思い”を言葉にし、伝え、それでも伝わなければ別の言葉や表現を選び、共振を起こし、共感を生む。この経営手法には今後、一層こだわって行きます。
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