言葉は「結晶化」するまで繰り返せ! <浦安・市川の中小企業支援コラム>
バブル崩壊もリーマン・ショックも乗り越えた居酒屋ですが、新型コロナでは、外出自粛・営業時間短縮の要請により、存亡の危機にあります。どう乗り越えるのか、日経は8月上旬特集を組んで、経営者の忌憚のない本音を引き出しました。以下要約抜粋して紹介致します。
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居酒屋は料理を食べさせる所じゃない! 人を元気にする所なんだ
渡辺会長 居酒屋の商品って食べ物や飲み物じゃなくて、空気なんです。働いている人間が作る空気・空間なんです。居酒屋は空間が主で料理は従。恩師の石井誠二さん(つぼ八創業者)は『居酒屋は料理を食べさせる所じゃない。人を元気にする所なんだ!』って。醍醐味ですよね。居酒屋が祖業だけど他業態の方が多い会社にして行くつもりです。生活様式の変化に合わせて手を打って行きたい。ただ居酒屋をなくすことは絶対ない!業態は広げていますが居酒屋の発想を大切にしています。
大倉社長 今回、コロナは人との繋がりを否定された初めての出来事です。人は人とつながりたいものだし、その反動は来ると思います。私自身、自粛期間明けに外に飲みに行った際、言葉にならない解放感を得ました。コロナを機に外食、居酒屋の存在が良い意味で認められ、外で人と一緒に飲む素晴らしさを再認識されるチャンスだと思います。今後、感染リスクは益々大きくなるので、将来、感染症が起きても、『鳥貴族』とは別の感染症に強い業態をもう1つの柱として展開したい。
居酒屋市場は今後7割まで縮小
渡辺会長 居酒屋市場は今後7割まで縮小すると予測しています。その7割に入れるかは、一つは運。立地です。競合の多い場所ほど厳しいですよね。あとは商品とサービスの価値がどれだけ高いか。秋には新しいもう1つの柱になるメニューを打ち出し、挑戦をします。もっと集客力を高めないと7割に入れないからです。
大倉社長 新たな社員独立制度として小型店「鳥貴族 大倉家」を年内2店舗で始め、コンセプトを固めて行く。人口の少ないエリアの駅を埋めて行きたい。
再度の緊急事態宣言なら倒産の嵐
渡辺会長 外食産業の中でも特に居酒屋は借金をして補助金をもらって、今、既にギリギリの状態。かなりの企業が倒産体勢に入っている訳です。もう一度となれば取り返しがつかなくなる。 大倉社長 おそらく、政府の緊急事態宣言や各都道府県が再び休業要請をした場合、経営破綻といった前回とは考えられなかったような事態が起こりうる。
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