令和6年度税制改正大綱 賃上げ促進税制の改正 <浦安市川の中小企業支援コラム>
資本金1億円の中小企業で、非上場企業ながら、透明な収納ボックス初め、常に消費者目線で潜在ニーズを掘り起こし、年商3,400億円の無借金会社を創り上げたアイリスオーヤマ・大山社長が、その経営の神髄を語ります。日経トップリーダー12月号他から、以下要約・抜粋して紹介させて頂きます。
オイルショックの煽りで創業地の大阪を捨てる!
プラスチック製の「漬け物用の樽」や「塩辛の容器」を製造し、大阪と仙台の二拠点で順風満帆に成長を続けていましたが、1973年の第一次オイルショックによって事態は急変しました。当初は品不足でモノを作ればどんどん売れたのですが、この仮需要のリバウンドでモノが一気に売れなくなり、売れば売るだけ赤字の状態になりました。この煽りを受け、10年間で築き上げてきた会社の資産をたった二年で失うことになり、再建の為、創業地の大阪を捨て、断腸の思いでリストラもしました。
猛省し、志しを高く持ち続ける!
この猛省から、私の危機意識を共有するために、当社の企業理念を作りました。第1条は「いかなる時代環境に於いても利益の出せる仕組みを確立すること」、第4条は「顧客の創造なくして企業の発展はない」、第5条は「常に高い志を持ち、常に未完成であることを認識し、革新成長する生命力に満ちた組織体をつくる」です。私は「今日の安泰は明日の衰退」と本気で思っているので、明日の糧となる新製品を常に開拓し、結果として、発売3年以内の新製品の売上高に占める割合は常に50%以上となっています。この企業理念の共有への思いはどの経営者にも負けない程で、何度も何度もしつこい位に社員に唱和させています。思いを語れば、その実現に向けて周囲が知恵を出したり、協力してくれたりするものです。
顧客目線に立てれば、常に市場は創造出来る!
アイリスは製造業に分類されますが、物を作るだけの会社ではありません。メーカーベンダー(売り場のコンサルテイング含めた製造問屋)である我々がやっていることは「常に顧客目線から、生活の不足・不満を見つけてそれを解消」するソリューションビジネスであり、園芸用品に参入して”ガーデニングブーム”をつくり、ペット用品に参入して”ペットブーム”をつくり、プラスチック収納で”収納革命”を起こしてきました。小売店の情報が直に入ってくるので週単位の需要予測とタイムリーな仕入れが可能となります。顧客ニーズに迅速に応える価格や機能、販売チャネルをもってすれば、市場は創造できるのです。また、オンリーワン商品が多いので、他社に急激にシェアを奪われることもありません。
ご相談、お問い合わせ・取材はお気軽に
↓↓↓
市川市南行徳1-11-2-101
(東西線南行徳駅から徒歩3分)
TEL 047-300-4536
メール s.izumi@tkcnf.or.jp
http://shunro-izumi.tkcnf.com/pc/