相続税 27年度も税務調査の8割超で申告漏れ   <浦安・市川の中小企業支援コラム>

和泉俊郎

和泉俊郎

国税庁は、11月10日、平成27年事務年度における相続税・贈与税の実地調査の結果を公表しました。概要は下記の通りです。

相続税の調査結果

実地調査の件数は11,935件(平成26事務年度12,406件)、このうち申告漏れ等の非違があった件数は9,761件(平成26事務年度10,151件)で、非違割合は81.8%(平成26事務年度81.8%)と、8割超の事案で申告漏れ等が見付かっています。

申告漏れ相続財産の金額の内訳は、現金・預貯金等1,036億円(平成26事務年度1,158億円)が最も多く、続いて土地410億円(平成26事務年度414億円)、有価証券364億円(平成26事務年度490億円)、家屋64億円(平成26事務年度54億円)の順ですが、これらの分類に属さない「その他」は1,071億円となっており、分類1位の現金・預貯金等を初めて抜きました。「その他」の中で多いのは保険金、貸付金、代償財産で、遺産分轄協議の対象外の保険の存在が高まっているようです。

また、仮装隠蔽等の悪質な税逃れとみなされた時に課税される重加算税の賦課件数は1,250件(平成26事務年度1,258件)、賦課割合は12.8%(平成26事務年度12.4%)となっています。

贈与税の調査結果

実地調査の件数は3,612件(平成26事務年度3,949件)、このうち申告漏れ等の非違があった件数は3,350件(平成26事務年度3,616件)で、非違割合は92.7%(平成26事務年度916%)と、9割超の事案で申告漏れ等が見付かっています。贈与税の場合、納税者が無申告であったにも係わらず課税庁側が根拠資料を入手し税務調査に入りますから、ほとんどの場合、非違が確認されると考えて良さそうです。

申告漏れの財産の内、現金・預貯金等が60.1% 有価証券が19.7%と、この二つで80%を占めています。


ご相談、お問い合わせ・取材はお気軽に
↓↓↓
市川市南行徳1-11-2-101
(東西線南行徳駅から徒歩3分)
TEL 047-300-4536
メール s.izumi@tkcnf.or.jp
http://shunro-izumi.tkcnf.com/pc/


リンクをコピーしました

Mybestpro Members

和泉俊郎
専門家

和泉俊郎(税理士)

和泉税理士事務所

中小企業の黒字化支援から身近な相続問題まで親身に対応します。事業計画作策支援含め、経営者自らが経営課題を解決出来るようご支援します。また、連結納税や海外展開時の英文会計サポートも可能です。

和泉俊郎プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

黒字化支援から相続まで親身にサポートできる税理士

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ千葉
  3. 千葉のお金・保険
  4. 千葉の資産運用
  5. 和泉俊郎
  6. コラム一覧
  7. 相続税 27年度も税務調査の8割超で申告漏れ   <浦安・市川の中小企業支援コラム>

和泉俊郎プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼