令和6年度税制改正大綱 賃上げ促進税制の改正 <浦安市川の中小企業支援コラム>
ノーベル賞の医学・生理学賞を受賞した大村教授(80歳)は、「研究を経営する」との理念を持ち、経営難でほとんど倒産しかかっていた北里研究所を立て直した経営者としての顔がある。実績に裏打ちされた至言を、以下要約・抜粋
成功した人は、人の3倍も失敗している!
やったことはだいたい失敗するわけでしょう。思ったよりはるかに難しかったり、うまくいかなかったり。然し、うち5回、6回、7回やっているうちに、びっくりするぐらい上手くいくときがある。その味を味わうと、あとは何回失敗しても怖くない。それが研究の楽しさですよね。1回失敗してそれで駄目だと思ったら駄目ですね。失敗したからよかった、これは絶対役に立つと思いながら続けることが大事ですよね。いろいろやりたいことはあると思うけど、これやると失敗する、じゃなくて、やってみようという気を絶えず起こさなきゃ駄目。成功した人は失敗を言わないですよ。でも人より倍も3倍も失敗している。だから1回失敗したからって、とにかくやりたいことをやりなさい。ただ、人と同じことをやっては駄目。真似をやったらそれを超えることは出来ないよ。
資金がないから研究ができないと言うのは言い訳
科学者は人のためにやることが大事という精神でやってきた。「人のため」の信念は、子供のころ祖母から、「人のためになることを考えなさい」と繰り返し教えられたから。人生の分かれ道に来たときは、そういう基準で考えた。1973年、米国留学から北里研究所・北里大学に帰国する際にメルク社と共同研究の契約を結んだ。その契約内容は、米国でも「大村メソッド」と呼ばれている独自の内容で、普通は発見した研究者が特許の権利者になるが、その部分は手馴れているメルク社に任せ、特許で生まれた製品の売上高に応じてロイヤリティ相当分を研究費として北里研究所に還元することとした。結果として、これが当たった。とにかく研究費を集めて研究し、人の役に立つ薬を作り社会に貢献すれば、必ず研究費は入ってくる。資金がないから研究ができないと言うのは言い訳だ。
金を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上
今後は人材育成に力を入れる考えだ。『金を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上』と明治期の政治家・後藤新平が言っているように、いい人を多く残すことだ。賞をもらってそれで終わりじゃなくて、到達、出発と書きたい。また新しいスタートがあるということ。至誠側怛(まごころと他人の痛みや哀しみを慮る心)で、人生を生き切る。
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