低い金利に飛びつく前に確認した方が良い住宅ローンの落とし穴
住宅ローンの審査を出したらお断りの連絡がきた。
だとしても家の計画をあきらめるのはまだ早いです。
審査に落ちてもその原因が予測できれば、別の銀行で住宅ローンを借りられるかもしれません。
申込みから断りの回答までの日数が短い場合
もし審査の申込をしてから、断りの回答までの期間が当日や翌日のように短期間の場合、ほぼあなたの個人信用情報に問題があると思われます。
個人信用情報とはあなたのこれまでの負債の返済状況に関する情報のことです。
ここでいう負債とは車のローンはもちろんのこと、クレジットカードの利用状況、キャッシングの状況、携帯電話の機種本体代金などが含まれます。
こういった返済状況に延滞などがないかどうか?などを審査の最初にチェックをしています。
もしここに金融機関として看過できない情報を見つけると、基本的にお断りの回答となります。
所謂「ブラックだった」ことになります。
「忙しくて、資金移動が遅れて、口座残高が足りなかったことがあったけど、たまたまだよ」と言われる方がいますが、遅れた「事実」で判断されます。
もし短期間で断られた場合はご自身の信用情報を確認してみましょう。
次の3つからご自身の情報を取り寄せることができます。
・ CIC
・ 日本信用情報機構(JICC)
・ 全国銀行個人信用情報センター
取り寄せてみて、過去の返済状況に問題がないか確認してみましょう。
複数回の延滞の末に「異動」となっているなら住宅ローンを今、借りることは厳しいと言わざる得ません。
その場合は今はあきらめて、時期を待ちましょう。
「何回までなら延滞しても大丈夫か?」なんて質問を受けることがありますが、判断は金融機関が行うので、取り決めはありません。
しかし、複数回の延滞があると「そもそもお金を貸しても大丈夫か?」と思われても仕方がないかもしれません。
確認した情報がどのような内容かにもよりますが、内容によっては他の金融機関でなら融資承認を得られることもあります。ただどのような内容ならと断定的には言えない部分です。
断りの回答までの期間が長い場合
断られる場合、金融機関からは「総合的に判断して」などと言われ、明確な原因は教えてもらえません。
ただ申込みから回答までの期間が1週間以上かかっていた場合は、個人信用情報が問題だったわけではなく、それ以外の部分が問題だった可能性が高いです。
借入金額が多すぎるのか?
年齢の割に自己資金が少ないのか?
安定的な収入という面で不安が残るのか?
こういった予測が立ちます。
こうなると次の作戦は
審査金利や返済比率のより緩い金融機関に切り替える
計画内容を見直して借入金額を減らす
ご主人単独ではなく、奥さんも収入合算する(パートでも仕事をされている場合)
こんな対策が考えられます。
断られても、金融機関を変えるだけで承認が得られることもありますし、少しだけ計画内容を見直すだけで承認が得られることがあります。
ただ、一つだけやらない方が良いことがあります。
それは、
闇雲に金融機関に審査を出しまくる
ということです。
「数撃てばあたる」的な発想は住宅ローンの審査では良い結果はもたらさないでしょう。
戦略を持って、取り組むことが必要です。
是非、スムーズに住宅ローンの承認を得て、楽しい打ち合わせをしていきましょう。
住宅ローンが断られた時に参考にしたい別のコラムがあります。
あなたが住宅ローンを借りられない訳 その1
あなたが住宅ローンを借りられない訳 その2
住宅ローンが断られた場合に今後の対策を相談したい場合はこちらこちら