適正な借入金額はいくら?
住宅ローンを借りるなら知っておきたい
「家を建てたいな」「マンション買いたいな」と思い始めたら、ちょっとこれまでの生活を振り返ってみましょう。
あなたがもし自己資金のみで物件を購入するならこのコラムは参考になりません。
少しでも住宅ローンを借りなければいけないなら、是非参考にしてください。
まだ、家の購入も考え始めたばかりの頃は分からないことだらけなので、住宅ローンも「家賃と同じくらいの返済額」なんて表現が分かり易やすくて飛びついてしまいそうになるかもしれません。
でも飛びつく前に確認しておきたいことがあります。
もし、過去になにかしらの借入をしてたことがある。もしくは現在返済中であるならこんなことをチェックしてみましょう。
1 借入の内容 (自動車ローン? 教育ローン? カードローン?クレジットカードの利用状況等)
2 1の借入の返済状況(口座残高が足りなくて、引き落とし出来なかったことはないか?延滞はないか?)
3 今も返済中のものがあるのならば、住宅ローンを借りるまでに完済できるか?
特に2は重要です。
どんなに収入が高くても延滞をしていると審査は厳しくなります。
そしてこれらの情報は個人信用情報機関に登録されている内容です。
銀行はみなさんの同意を得たうえで、この情報機関から情報を取得できるので隠していても分かってしまいます。
もちろん自分自身の情報は個人信用情報機関(CIC JICC 全銀協)に申請をすると確認ができます。
ちょっと心配だという方は申請してみることをオススメします。
(申請の仕方は各機関のサイトに出ていますので、ここでは割愛させていただきます)
身に覚えがないローンはないかチェック
もしこの情報を自身で取得したら、身に覚えのないカードや借入がないかという点もチェックが必要です。
家族が自分名義のカードを勝手に作っていて、突然、カードの請求がきたなんて方も現実にいました。
住宅ローン審査をする側からすると30年もの長い期間、きちんと返済していくことができるのかはとても重要なポイントです。
過去の借入の状況はそれを推し量る情報としても重要になってきます。
住宅ローンの審査はもちろんそれだけが判断材料ではありません。
でもここでつまづくと借りることはかなり難しくなります。
家を買おうと思うとそれまでのお金に関する姿勢が住宅ローンの審査の過程で問われると言っても過言ではありません。
最近はカードローンや消費者金融も盛んに宣伝をして、借りやすさをアピールしてきます。
収入が少ない方がこういったローンを利用しているというよりも収入が高い、お勤め先が安定しているなど、
一見するとカードローンなどを利用する必要もないように見える方が利用しているケースが多いようです。
過去の出来事は消すことはできません。
家を買おうと思ったら、数年単位でお金、特に借金との付き合い方を見直していく必要がありそうです。
まず住宅ローン審査で見られるのはあなたの「過去」です。