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佐々木博一

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佐々木博一(ささきひろかず) / 墓石・終活カウンセラー

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コラム

墓じまいに反対されそうな親族に反対されないためには

2022年1月15日

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: 終活 いつからお墓お墓参り

墓じまいをされる方が年々増えきている昨今ですが、それと比例するかのように、墓じまいに関する相談件数も増加傾向にあるようです。

ご相談内容は、費用に関する事や、手続き手順などに関することが圧倒的に多くなっているように思います。そのほとんどは、これから墓じまいをしようと思っている方々からのご相談やご質問です。

ですが、墓じまいをしたくてもできない、または墓じまいの作業をしている最中に、ご相談に来られる方も増えてきています。

それは、どんな理由やトラブルがあって作業を中断したり、墓じまいを進められないのでしょうか。

それはズバリ! 身内や親族からの反対や、了承が得られていないことが原因のようです。

みなさんのご親族の中には、頭の上がらない叔父さん叔母さんや、何かと注文を付けてくるようなご親族の方はいらっしゃいませんか?
正直、このようなご親族の方を説得できなかったり、また内緒でことを進めたことによって、トラブルにならなくてもよいことがトラブルになっているケースが多いようです。

勿論、現在墓守をしている方が最終的に決定して進めていくことには変わりはありませんし、費用の負担も墓守をされている方が決済されるのであれば、誰かにとやかく言われることではないのかもしれません。

ですが、もし話をこじらせたり、トラブルになってしまうと、その後のお付き合いや関係性まで悪くなってしまう可能性もあります。

なので、墓じまいを計画される際には、事前に身内や親族の方に話を通しておく必要があると思います。

では、ここから本題に入っていきましょう。
そのような反対されるかもしれない親族の方に理解と納得をしてもらうためには、何に気を付けたらいいのでしょう。

知っておいていただきたいことはふたつあります。実はどちらもとてもシンプルなことです。

ひとつめは、話の切り出し方が重要です。

もう自分の中では、墓じまいをすることに決心がついている、家族もそれに同意している、という前提の時、親族の方にはどのように話を切り出しているでしょうか。

おそらく、何故墓じまいをしなければならないのか、どんな経緯でその結論に至ったのか、などの説明は前後にされるとは思いますが、結論として「墓じまいをする」という意思決定の報告をされるのではないでしょうか。

その報告を受けた親族の方が思うことは、これから墓じまいをするであれ、既に墓じまいが終わっているであれ、その報告は事後報告と受け止められることが多いのです。
何の報告や相談もなく、勝手に事を進めた、と思われてしまう親族の方から、反対されることがあるのです。それが原因で、作業に取り掛かれない、または作業が中断してしまうということが起きてしまうことになるのです。

では、そのような反対されるかもしれない親族の方には、どのように話をもっていったらいいのか?

ひとつのキーワードがあります。それは、『相談』というワードです。

話すタイミングは、親族の方に、理解と納得をしてもらうことが目的なのですから、ご自身の意思決定された後で構わないと思います。

何よりも、「相談があります。」「相談したいことがあって来ました。」などと、あくまで、『相談』したいことがあって来たというスタンスで話を切り出すだけでいいのです。

みなさんも、相談があるって言われたら、耳を貸しませんか?それが、甥っ子や姪っ子が訪ねてきたら、なおさら何だろう?って聞く耳を持つはずです。

あくまでも、墓じまいをする、遺骨を別な場所に埋葬する、ということではなく、現在の事情を説明して、「どうしたらいいでしょうか?」「何かいい方法はないものか。」というように、相談をすることが大事です。親族から、墓じまいというワードが出てきたら、「その方向で考えてみる」と返答するだけでいいと思います。

もしも、墓じまいというワードが親族の方から出てこなかったときは、「何かで見たけど…、墓じまいってどう思う?」と聞いてみるものいいともいます。
墓じまいに対する親族の方の考え方が分かると思います。

親族の方が、墓じまいに対して後ろ向きな考えだったとしても、多少の回数や時間を要するケースもあるかもしれませんが、あらためて今後の供養に対する気持ちや、現状を、時間をかけてお話することで、悩みを共有でき、墓じまいも検討してみたいと伝えていただければ良いと思います。

後日、その方には墓じまいをすることに決めましたと報告をすることで、スムーズにことが運ぶようになります。

幼少期から、どんなに可愛がってもらっていた親族でも、墓じまいをすることに反対をして、「それならうちでお墓をみる!」という奇特な方はめったにおられません。そんなケースは絶対にないとは言えませんが、あったら超レアケースだと思ってください。

最終的には、墓じまいに反対されないように、事前に相談をしながら、できないことと、できることを擦り合わせていく作業をするということが大切です。

そして、ふたつめですが、墓じまいされるときに、そのお墓に納骨(埋葬)されている遺骨は、親族の方にとっても、先祖(両親や祖父母)や兄弟である、ということです。

墓じまいを決心された方も、おそらく墓じまいをすることに対して、先祖へ申し訳ない、家族にも将来面倒をかけられないといった気持ちで、悩みながら最終決断をすることになったはずです。その先祖への想いや、家族への想いは、親族の方も同じ気持ちのはずです。

親族の方から見ても同じ先祖、同じ想いだということを理解して、親族の方に相談をすることが最善の方法なのだと思います。

その上で相談した結果、墓じまい後の供養の方法は、自分が思っていたものと違った供養の方法になることもあるかもしれません。ですが、親族に理解と納得をしていただいた上で、墓じまいをして、遺骨を別な方法で供養できるのなら、何の問題も起こりません。
理解を得られればこれほど強い味方はおりません。

相談者の実例ですが、ちゃんと親族に話をして理解と納得を得られれば、それらに係る費用の一部を負担していただいたり、必要な準備等の協力をしていただいたりと、良き理解者として協力も得られたという実例もあります。

その協力以上に、「一緒に先祖供養ができた」という満足感のような気持ちも共有でき、今後の親族との関係性も一層円滑になっていくものと思います。

正直言うと、親族ほど何かと厄介な人たちはいない、と思われている方も少なからずいらっしゃると思います。ですが、理解と納得を得られると、これほど強い味方はいないのではないでしょうか。

これから墓じまいをお考えのみなさんには、是非とも親族の方にも相談され、よい先祖供養ができますように、参考にしていただければ幸いです。

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