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佐々木博一

葬送・お墓・供養にまつわる悩みを解消する終活のプロ

佐々木博一(ささきひろかず) / 墓石・終活カウンセラー

お墓総合サポートサービス

コラム

墓じまいを依頼するときのポイントは

2021年12月1日

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: 終活 いつからお墓お墓参り

墓じまいをお考えの時、その作業はどんな業者に依頼しているでしょうか?
ほとんどの方が、石材店・墓石店とお答えすると思います。もちろん、それ以外にも工務店や建設業に依頼する方もいらっしゃると思います。

それでは、その業者を選ばれるときのポイント、決め手はなんでしょうか?
・以前お墓を建ててもらった会社だから
・知っている人が務めている会社だから
・信頼できる方の紹介だから
・担当してくれた方が親切で頼れそうだから
・見積価格が一番安価だったから

他にもポイントはあるのだと思いますが、全て正解だと思います。

ですが、いかなる理由で業者を選んだとしても、どうしても「これだけは!」というポイントがあります。

それは、見積りを出してもらう時に潜んでいます。
ポイントはふたつあります。ひとつめは、「必ず現地(墓地)に足を運んで現地確認をしてもらうこと」ふたつめは、「見積書を書面で提出していただくこと」です。

「見積書を書面で提出していただくこと」は、ごく当たり前のことのようですが、以前お墓を建ててもらったから、知っている人だから、という理由で口頭や、電話口で価格提示を受けることが多々あるようです。
後のトラブルになりかねませんので、ぜひ書面で提出していただくことをお奨めします。

今回、特にとりあげたいのは、ひとつめの「必ず現地(墓地)に足を運んで現地確認をしてもらうこと」です。

これから、実際にあった事例をご紹介いたします。
現地確認をせず、電話で金額提示を受けてトラブルになったケースです。

墓じまいをしなければと悩んでいた山下さん(仮称)。どこに依頼しようか、どのくらい費用がかかるのか、全く見当も付かず悩んでいました。

そこで、30年ほど前にお墓を建ててもらった石材店に電話してみることにしました。お墓を建ててもらった当時の社長さんは他界され、今は息子さんが社長になっていました。
電話口で対応してくれたのは、営業担当の男性の方でした。

山下さんは、墓じまいのことと、30年ほど前に建てていただいたことを話すと、
「山下様ですね。墓地の場所も分かりますし、当時の図面などの資料もございます。当社で建てられたお客様ですから、30万円税込でやらせていただきます。」
との回答だった。

以前建ててもらった石材店でもあるし、電話口の対応も良かったようで、その電話で墓じまいの依頼をすることになったそうです。

安心した山下さんでしたが、そのことを友人に話したら、
「他の石屋さんからも見積りを取ってみたら」
と言われたそうで、友人と菩提寺の住職に紹介していただいた石材店に見積もりをとってもらうことにしたそうです。

その両方の石材店に、それぞれ墓地を案内、確認していただき、書面で見積書を提出していただいたそうです。
その結果、A社は35万円、B社は38万円(ともに税込)の提示を受け、結局最初に連絡した以前建てていただいた石材店が一番安いという結果になり、最終的にその石材店に依頼することで話は落ち着きました。

魂抜き、お墓の解体と何事もなく作業は無事に終わりました。電話で作業終了の連絡を受けた後、郵送で請求書が届きました。

その請求書には工事代金40万円プラス消費税4万円、合計44万円と書いてあったそうです。

山下さんは、自分の目と耳を疑ったそうです。
時間の経過とともに怒りが込み上げてきた、とおっしゃっていました。

怒りが収まらない山下さんは、その石材店に電話をして担当の営業員に聞いていたのとは違うと文句を言ったそうです。

一度電話を切り、数分後折り返しの電話がきたそうです。電話の相手は、代替わりした息子さん、現在の社長さんからでした。

社長さんがおっしゃるには、
「現在の墓地は30年前と違って、周りに沢山の墓石が建っていて、当時なかった階段ができていたり通路も舗装されていて、通路の養生をしたり、石を運んだり取り外すための重機も余計にかかるため、その金額になりました。」との内容だったようです。

山下さんは、その解答を聞いて余計に頭に血が上ったようで、
「そんなことは聞いてない!なぜ見積と請求書の金額が違うのか!それを聞いている。」と強い口調で話されたそうです。

後日社長さんと担当した営業員が説明とお詫びにきたそうです。金額については、40万円(税込)でお支払いしたそうです。

結局、見積書を提示していただいたA社、B社の方が安かったというオチです。

この話を私にし始めたときの山下さんは笑って話し始めましたが、話の後半には怒りの記憶がよみがえってきたのか、顔を赤くして語気も荒くなっていました。

ちなみに、なぜこの話を私が伺うことができたのかというと、この見積りを提示したA社とは弊社だったのです。

そんなことあるの?とお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、本当にあった話です。そしてこんなことが現実に起きているのです。

過去に作業をしてもらった、知っている人だから、それが業者を決めるポイントになることはよくあることです。それが間違いとは全然思いません。
ひょっとしたら、知っている石材店だからこそ、相談することで価格を抑えられることもあるでしょう。

ですが、相手が誰であってもお金のトラブルになる可能性が生じることは、事前に対処しておくべきことだと思います。

これから墓じまいを検討される方は、業者を決めるのと同時に、墓地を確認してもらい、見積書の提示を心掛けておくことが望ましいと思います。

墓じまいは、お墓を片付けることだけではなく、自分たちのできる新たな供養の場への引越しなのですから。

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佐々木博一

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